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◆日経平均12連騰でストップ。今は買いか?それとも・・・?

2015.06.02

こんにちは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

まずは本日の相場を振り返りたいと思います。

 

本日は昨日の独DAX、米ダウが小幅ですが堅調に推移したことから日本株も朝の段階では小幅ですが上値を追う展開となっていました。

 

昨日発表された米国の経済指標はまちまちで4月個人消費支出(コア)は予想を0.1%下回る結果となり、もう少し米国景気回復には時間がかかりそうです。

 

一方で雇用、消費の伸びを示す先行指数と考えらえる5月のISM製造業景気指数は予想を上回っており、これが利上げを意識させドル円相場を押し上げました。
ドル円は一時124円91銭まで円安が進みこれが朝の日本株の追い風となっていました。

 

しかし、後場寄り付き直後から先物に仕掛け的な売りが入り、日経平均株価は100円近い下落を見せる展開となりました。

 

結局そこから買戻しが入ったものの、プラスに転じるような力強さはなくマイナス26円の20543円で5月15日から続いた連騰劇は1988年2月に作った13連騰に並ぶことはできませんでした。

 

現在G7(世界の中央銀行総裁会議)が開かれていますが、そこでもこの為替についての言及がなされています。

 

 

米国経済は雇用は安定してきたものの賃金の上昇率が低いため消費に結びつかない中、利上げの期待だけでドル高になるのは少々危険だとみています。
現状ドル高が米国の輸出産業の業績を苦しめておりイエレンさんが経済指標の内容次第ではなく、時間的なもので利上げを行ってしまえばそれは間違えた金融政策になりかねません。

 

 

 

FOMCのタカ派が利上げを急ぐ理由は、その後に米国経済が再び鈍化した際に利上げした分、利下げが出来る「余力」を作っておきたいというところが本音でしょう。

 

信用取引で言うところの維持率を高めておきたいみたなものでしょうか。

 

 

 

◆押し目を待つというのが現在のスタンス

連騰劇が収まったことで、僕としては逆に一安心です。

なぜならいま買えるような銘柄というのはほとんどないからです。

 

これだけ株価が上昇をすれば、流れが変わり下がることも容易に想定できます。

よく株価は上がったり下がったりを繰り返すと言いますが、それはすべて「需給」で動いているからです。

 

 

分かりやすく言えば、

 

株価が上がるということは誰かが利益が乗っているということです。

 

安いところで仕込んだ投資家たちが利食いを虎視眈々と狙っているわけです。

 

ということは、今までの買い需要が一転売り供給に回れば下がるということです。

 

 

多くの個人投資家は逆に上がっている株がいい銘柄だとばかりにそれに飛びつき買ってしまいます。

 

そこが高値掴みさせられるものであるとも知らずにです。

 

 

そんな売買をやっていけば、せっかくの資産運用が資産を目減りさせてしまうことになるのです。

 

nikkei-per1

上図は以前のブログ記事でご紹介した5/18時点での日経平均株価と日経平均PERのグラフです。

 

 

3月決算企業の2014年度の本決算が発表を終えて、2015年度の日経平均採用銘柄の会社予想は1株あたりの純利益ベースで前年比+10.1%をなっており、これが株価の割安性を高め、今回の日経平均株価を押し上げる要因となりました。

 

つまり、日本企業のファンダが良くなったから株が買われたということになります。

 

しかし、株が買われれば、PERは上がります。

nikkei-per2

これが、6/1時点での日経平均株価と日経平均PERの推移です。

5/18時点から徐々に日経平均PER(緑)が上昇してきていることがお分かりいただけると思います。

 

 

20000円(日経平均株価) ÷ 1236.9円(1株あたりの純利益)= 16.1倍(PER)

 

これが、株価が買われ日経平均株価が21000円になったとすると、

 

 

21000円(日経平均株価) ÷ 1236.9円(1株あたりの純利益)= 17倍(PER)

 

PERは投資回収年数と置き換えるとイメージがつきやすいです。

同じ利益であれば、投資回収年数は短いほうがいいですね。

 

しかし、株価だけが買われ上昇して、利益が変わらなければ、自然と投資回収年数が長くなるということです。

 

自分もそこで買おうとするならば、それだけ投資回収年数の高い状態のときに買わなければならないということになります。

 

 

だから、そんなに割の合わないところでは買いたくない、買えるような銘柄はないということです。

 

先日も述べましたが、日本企業は見通しを低く見積もることが多く、今回発表された日経平均採用の225社の増益率はこれでも低いというのが市場の見立てです。

 

具体的な市場のコンセンサスは+15.9%、1株あたりの純利益(EPS)で見れば1314円の増益を見込んでおり、ドル円がこれだけ円安に進んでいることからも輸出関連企業を中心に上方修正の期待も上がりますから、これを期待した買いでの12連騰ということもうなずけます。

 

日経平均PERは過去10年間くらい遡ってみると13倍~17倍くらいで動いており、平均は15倍くらいです。

仮に今回の市場予想EPSの1314円で計算をすると、

 

15倍(過去平均的なPER水準)×1314円(EPS)=19710円くらいが日経平均株価として居心地の良い水準であるということになります。

 

逆を言えば、今の20500円オーバーというのはやや割高感が台頭しているというところになるので、いったんの調整で20000円割れが想定できるとみています。

 

ということは、目先の戦略は上値を追う買いは控えて、押し目を作るタイミングを待つというのが安全な投資スタンスと呼べるのではないでしょうか。

 

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