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REPORTレポート

◆日経平均目先4つの値動き考察

2022.02.07 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 27,439.99 +198.68
TOPIX 1,930.56 +10.64
マザーズ 773.48 -1.98
NYダウ 35,089.74 -21.42
ナスダック総合 14,098.01 +219.19
S&P500指数 4,500.53 +23.09

先週末の米国市場は、雇用統計を受けて、予想を上回る雇用者数の伸び
から利上げのピッチが早まる懸念が台頭したことから米長期金利が上昇、
1.9%まで上ったものの株式はしっかりとした展開でした。

週末、メタ(旧フェイスブック)のユーザー数の減少を受けて同社株が
▲25%の下落、しかし翌日決算を迎えたアマゾンが良好な内容を発表した
ことでこれを帳消しにするような展開でナスダック、S&P500のけん引役
となりました。

金曜日に発表発表された1月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数
が+46.7万人と市場予想の15万人増を大幅に上回り、昨年12月分も
当初19.9万人と公表されていましたが、51万人増に上方修正され、
想定以上に強い内容でした。

失業率は3.9%から4.0%へ0.1ポイント悪化しました。

しかしながら、想定以上の雇用者数の伸びとなったことから金融
引き締めが早期に始まることが意識され米長期金利は一時1.93%まで
上昇しました。

この金利上昇が嫌気されダウは一時前日比で300ドル以上下落する
場面もみられましたが、アマゾンの好決算が好感され株価の持ち直しに
貢献した格好です。

日本株も米国市場のセクター物色の動きが強まると思われ、金利が
上昇したことによってダウ構成の景気敏感株やディフェンシブが
売られていたことから日本株も同業のセクターは売られやすくなる
一方で、金利が上昇したことにより金融株が逆に志向されやすく
なります。

また金利が上昇したことで為替相場でもドル円で再び115円台まで
ドルが買われ円安となっていますので、特に想定為替レートを足元の
115円よりも円高に見て業績見通しを立てている企業にとっては追い風
となります。

◆日経平均目先4つの値動き考察

目先の日経平均を考察してみました。

◆第1シナリオ ネガティブ


第1シナリオはおそらく多くの投資家が考えているシナリオです。
2月下旬~3月上旬に戻り高値を伺いに行って、トレンドラインに沿って
再び下落していき、3月下旬ごろに安値を更新してくるだろうという展開。
奇しくも昨年9月の下落、そしてことし1月の下落幅をギャンボックス
(四角い枠)で測るとまったく同じ値幅で下げた。
これを鑑みると、次の下げも同じ幅で下げると想定した場合、25000円くらい
まで下がることに。

欧米の金融正常化の動き、過剰流動性相場の終わりを懸念して持ち高を減らす
動きが強まればこの展開に。


◆第2シナリオ ネガティブ


第2シナリオは同じく2月下旬~3月上旬に高値を付けてそこから下落するも、
3月半ばでいったん止まり、4月初旬から半ばにかけて再び戻りを試す展開に。
その後、4月下旬から相場の格言「Sell in May(株は5月に売れ)」が意識され、
安値を付けに行く展開。

これもギャンボックスを使うと、9月の下落とことし1月の下落の間に小幅な
下げがあった。
これが挟まれば、3月半ばくらいにいったん下げが収まり、3月末の配当取りや
以前お伝えした4月には海外勢が日本株を買いやすいというアノマリーもある
ことから4月には戻りを試す動きになることも。
しかし、トレンドラインに跳ね返されて、4月半ばから再度下落へ転じる展開。


◆第3シナリオ ポジティブ



第3シナリオはポジティブです。
多くの人がトレンドラインを意識して第1シナリオばかりを考えているため、
2月下旬から3月上旬の戻り高値に到達したら、空売りを仕掛けてくると思われる。

そこに託けた大口のヘッジファンドなどの海外の投機筋などが戻り高値で
敢えて強気で買い向かうことによってトレンドを崩してくる。
さらに空売りを入れている売り方は損失回避のショートカバー(空売りの買戻し)
やショートスクィーズ(含み損に耐えられなくなり、泣きの空売りの損切のための
買戻し)を余儀なくされ、株価は上昇へ。


◆第4シナリオ ポジティブ



第4のシナリオもポジティブです。
第2と第3のシナリオの複合モデルで、2月下旬~3月上旬に戻り高値を試し、
その後3月半ばまで下落。
そこから配当取り、4月の海外勢の日本株買いの動きもあって4月初旬から半ば
にかけてトレンドラインまで値を戻す。

おそらくまたここで下がるだろうと踏んだ売り方がショート(空売り)を
仕掛けたものの、今度は下がらず踏みあげられる展開へ。

つまり2月下旬~3月の戻り高値を付けたときにはショートしておいて正解で、
ここでいったん儲けさせることで、果実を握らせて(下落に慣れさせて)おいて、
次(最後のショートと記載のところ)は下がらず踏み上げてくる展開に。

いま想定できるのはこの4パターンです。
どれが確率的に高いかはどれもあり得るというのが正直なところです。

どのパターンも十分にあり得るため、この4つのシナリオを常に頭に入れて
おいていただければと思います。

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◆2/4(金)

・マナカブトレードで利益確定した銘柄
利食い無し

・ロスカット銘柄
日本取引所グループ【8697】
1/31 エントリー
2/1  利食い +3.2%
2/4  利食い -0.1%

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