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REPORTレポート

◆国内の消費者物価指数13年ぶりに2%超え

2022.05.20 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 26,402.84 -508.36
TOPIX 1,860.08 -24.61
マザーズ 640.67 -15.70
NYダウ 31,253.13 -236.94
ナスダック総合 11,388.50 -29.66
S&P500指数 3,900.79 -22.89

 

きのうの米国市場は景気減速の懸念が広がり株価の動きは一進一退の
展開で、3指数揃って小幅続落で取引終了となりました。

 

朝方に発表された先週1週間の新規失業保険申請件数は前の週から
2.1万件増えて、21.8万件となりました。
2週間ぶりに増加で市場予想の20.0万件を上回り、4カ月ぶりの高水準。

 

また先日のNY連銀製造業景況指数に続き、4月のフィラデルフィア
連銀製造業景況指数が発表されましたが、こちらも市場予想から
大幅に低下する内容となり、相場の重石となりました。

 

個別銘柄では、電子系設計ソフトウェアを開発するシノプシスが
前日引け後に好調な決算を発表し大幅高。

 

一方でネットワーク機器メーカー最大手のシスコシステムズが
5-7月の売上高が減少する見通しを示し下方修正を発表したことから
▲14%弱の下落となりダウ指数の足を引っ張りました。

 

これにより市場は一進一退を繰り返し、何度かザラバ中に指数は
プラスになる場面もみられましたが、企業業績と景気の先行きへの
懸念が根強く最終的には3指数とも続落となっています。

 

◆国内の消費者物価指数13年ぶりに2%超え

 

今朝がた総務省から公表された国内の4月の消費者物価指数は
生鮮食品を除く総合で前年同月比で2.1%と伸びとなり、およそ
13年ぶりに2%を超える結果となりました。

 


(国内消費者物価指数推移)

 

 

下図は世界各国の物価上昇率と賃金上昇率を比較したものです。

 

世界各国に比べると日本の賃金上昇率と物価上昇率は比例しておらず、

他国はこの2つの指標は正の相関にあるのに日本は景気動向に左右
されず雇用者が守られることもあって、賃金上昇率が低いことが
分かります。

 

気がかりなのは、これによりインフレが始まると消費者が生活防衛の
ため消費を絞り、内需は落ち込む可能性があります。

 

また日銀はYCC(イールドカーブコントロール)をベースに最近は
指値オペを用いて金融政策は長期金利が上昇しないように買い支えを
行っています。

 

しかし日銀が掲げる物価目標2%を断続的でも達成となれば、国債の
買い入れ量を減らすため、指値オペの水準を切り下げ、これにより
金利が上昇する可能性があり、これもまた消費意欲を抑制させて
しまうおそれがあります。

 

そのため、国内でもセクターで騰落の色彩が出やすくなり、小売や
サービス業はインフレによる消費抑制から弱含み、鉄鋼や非鉄金属など
シクリカル関連などは強含みやすい展開になるのではとみています。

 

日本の上場企業は33業種に分けられていますが、プライム市場に上場
する小売に該当する企業は160社、サービス業は191社とこの数字は
通信業205社に次いで2位、3位と銘柄数も多く、ここを外すだけでも
銘柄を絞っての投資が出来ると思います。

 

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