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REPORTレポート

◆9月FOMCでは1.0%の利上げ!?

2022.09.15 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

日経平均株価 27,818.62 -796.01
TOPIX 1,947.46 -39.11
マザーズ 744.16 -9.32
NYダウ 31,135.09 +30.12
ナスダック総合 11,719.68 +86.10
S&P500指数 3,946.21 +13.52

 

きのうの米国市場は3指数揃って小幅反発となりました。
前日の下落が大きかったこともあって、この日はマイナス圏に沈む
不安定な相場状況の中、取引終了間際に反発する動きがみられ、
プラス引けとなりました。

 

 

8月のCPI(消費者物価指数)が市場予想を上回る結果となり、FRB
が引き続き利上げを進めていくという思惑がセンチメントを冷やし、
きのうは8月の米PPI(生産者【卸売】物価指数)が公表されましたが、
前年同月比の予想8.8%に対して8.7%と下げました。

 

 

一方で食品、、エネルギーを除くコアPPIは予想7.1%に対して7.3%
とコアの方は上回る結果となりました。

 

生産者物価はコアの方が予想を上回る結果となりましたが、前日の
下げが大きかったこともあってこの結果を受けて改めて売り込まれる
ような動きはありませんでした。

 

 

個別銘柄では医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンなど
の景気後退局面に強いディフェンシブ関連が物色され、原油価格も
上昇したことからシェブロンなどのエネルギー関連が買われました。

 

 

◆9月FOMCでは1.0%の利上げ!?

 

8月の米CPIを受けて、前日まではあり得なかった1.0%の利上げの
確率が俄かに上ってきています。

(fedwatch)

 

FF金利先物市場から算出される利上げ確率は9月15日時点で0.75%
の利上げ確率が78%と大きいのですが、CPIの発表前まではなかった
1.0%の利上げ確率が22%と浮上してきています。

 

 

これまで6月、7月とFOMC2会合連続で0.75%の利上げを行ってきて
来週21日に控えるFOMCでも3会合連続の0.75%利上げがコンセンサス
となっていましたが、インフレの高止まりを受けて市場では1.0%の
利上げもあり得るのでは?という思惑が台頭してきています。

 

 

いまはFOMC前ということもあり、パウエルFRB議長をはじめ、金融
政策の投票権を持つ地区連銀メンバーは公式の場で金融政策動向
についての言及が禁止されるブラックアウト期間にあるため、
情報が少ない状況ですが、さすがに0.75%も異例の中でさらに
1回のFOMCで1.0%の利上げは歴史的にもありません。

 

 

個人的には0.75%の利上げにとどまるとみていますが、もし仮に
1.0%の利上げを敢行した場合、今のところほとんどマーケット自体
も織り込んでいない利上げ幅となりますので、インパクトは
相当大きなものとなり、6月に付けた安値あたりまでの下落も
起こる可能性さえあります。

 

 

ただFRBの台所事情として株価が上がることで個人の金融資産が
膨らみインフレが高止まりを見せることを食い止めるために一時的
にでも株価を下げて、「逆資産効果」を狙うことを目論んでいる場合、
「限定的な措置」として1.0%の利上げも可能性としては拭い切れない
ところです。

 

ブラックアウト期間に入る前、各地区連銀総裁が揃ってタカ派(利上げ
に積極)寄りな発言も目立っていたことから1.0%の利上げも想定
しておくことに越したことはないと思います。

 

目先の動きとしては売られ過ぎからの揺り戻しでFOMC前までに今回の
下落分の3分の1~4分の1程度の自律反発はあるかと思いますが、
FOMCが近づくにつれて徐々に様子見機運の強い相場状況になるものと
思われます。

 

 

BBトレード銘柄も抽出が50件以上となり、合格銘柄もいくつか出て
くるようになりましたが、来週21日のFOMCの結果が分からないこと
には動きづらく、上述した通り仮に1.0%の利上げが実施された場合、
もう一段安となりますので、新規の仕込みはFOMCの結果が出てから
行うようにしていきたいと思います。

 

※本日の経済キーワード※

 

【ブラックアウト期間】

 

FOMC(金融政策の会議)の参加メンバーが会合の前後の時期に
金融政策について発言することを禁じたルールのこと。

具体的にFRB(米連邦準備制度理事会)の関係者が金融政策に関して
踏み込んだ発言をしてはならない期間はFOMCが開催される前々週の
土曜日からFOMC終了時まで。

 

 

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