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REPORTレポート

◆経済指標の悪化は株安?株高?

2022.09.16 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 27,875.91 +57.29
TOPIX 1,950.43 +2.97
マザーズ 751.08 +6.92
NYダウ 30,961.82 -173.27
ナスダック総合 11,552.36 -167.32
S&P500指数 3,901.35 -44.66

 

きのうの米国市場は3指数揃って反落となりました。
13日、8月の米CPIが予想を上回る結果となり、インフレが高止まり
する懸念から大きく売られたマーケットですが、前日は反発するも
再び売り込まれる展開となりました。

 

 

朝方発表された8月の米小売売上高が前月比0.0%に反して+0.3%
となったことから消費関連銘柄などに買いが入り上昇する場面も
ありましたが、9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数や8月の
米鉱工業生産が予想を下回ったことなどから買いが続かず徐々に売り
込まれ、取引終了間際が安値となる展開でした。

 

(米小売売上高とS&P500指数の推移)

 

 

この日の経済指標は非常にまちまちで9月10日の週の新規失業保険
申請件数が予想22.6万件に対して、21.3万件になるなど、予想
よりも減少し、労働環境の強さが示されました。

 


(新規失業保険申請件数)

 

 

個別銘柄では、金利が上昇していることを背景にJPモルガンや
ゴールドマンサックスなどが上昇する一方で、マイクロソフト、アップル、
アマゾン、アルファベット(グーグル)、セールスフォースなど、金利上昇
にネガティブにはたらく主力ハイテク株は下落となりました。

 

 

◆経済指標の悪化は株安?株高?

 

これまでのマーケットの動きは経済指標が悪い内容が出ると
リセッション(景気後退)リスク回避のためFRBガ利上げ幅や
利上げペースヲ緩めるのではないかという思惑、期待から金利が
低下し株高につながりやすい市場環境でしたが、先月のジャクソン
ホール会議でのパウエルFRB議長の「経済成長などの多少の痛みは
伴ってもインフレを食い止める」との発言があったことから指標が
悪化してもあまり金利が下がるような動きがなくなりました。

 

 

労働環境を示す指標の新規失業保険申請件数が予想を上回った
こともあるかとは思いますが、FRBのスタンスが変わらない間は
経済指標が予想よりも悪かったとしても金利上昇、景気減速の
2つのがパラレルに作用して素直に株安という方向にはたらきやすい
地合いになるかもしれません。

 

 

きのう米市場が下落して帰ってきたため本日の日本株も軟調な
展開となりやすく、アノマリー通りの9月、10月は安い相場つき
となりそうです。

 

 

日経平均株価の目先下値目処としては27400円前後、ちょうど200日
移動平均線あたりで、ここが一つ大きな節目となります。

 

 

ここを割り込んでしまうと弱気相場入りとなり、下値を模索
しやすくなりますので26500円~27000円の下落の可能性も
あります。

 

いまは新規の仕込みは控えて来週のFOMCで予想通り0.75%の利上げ
なのか、はたまた1.0%の利上げを実施してくるのか、その趨勢を
見極めたうえで動いていくのが得策です。

 

 

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