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REPORTレポート

◆米市場の目先底打ちは近い

2022.09.27 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 26,431.55 -722.28
TOPIX 1,864.28 -51.84
マザーズ 693.98 -18.52
NYダウ 29,260.81 -329.60
ナスダック総合 10,802.92 -65.00
S&P500指数 3,655.04 -38.19

 

週明けの米国市場は引き続き金融引き締めの影響による米長期金利
の上昇の影響受けて3指数揃って5日続落となりました。

ダウは連日で年初来安値を更新し、値下がりはこの5営業日で
1700ドルを越える下げ幅となっています。

 

 

またトラス英政権が打ち出した財政政策に対する懸念を背景に、
イングランド銀行(英中央銀行)がポンドの下落を食い止めるため
緊急利上げを実施するとの思惑もはたらき、欧州の国債が売られ、
金利が上昇したことが米国債への売りへとつながり、米長期金利は
2014年4月以来、12年ぶりに3.9%台まで上昇したことが株価の
重石となりました。

 

(ポンドドル・週足チャート)

英国の中央銀行のイングランド銀行は米国同様インフレ抑制の
ため今月22日に7会合連続の利上げを発表。0.5%の利上げを実施し、
政策金利は2.25%となっていますが、先の大規模な減税とその減税を
実施するための大幅な借り入れ増額が嫌気されてポンドや英国債に
売りが続いています。

 

これを食い止めるため22日に0.5%の利上げを行ったばかりですが、
近く緊急利上げを発表するのではという思惑がはたらき英国の
金利が上昇したことで英国の代表的な株価指数であるFTSEも
米市場同様に金利が上昇していることで足元で大きく値下がりする
展開となっています。

 

(FTSEと英国長期金利の推移)

 

英国の長期金利はすでに4.14%まで上昇しており、米国の長期金利を
上回っている状況です。

 

国債は債券市場で取引がされていますが、株式同様にどこかが
売られると連れて売られるため(買いも同様)目先イングランド
銀行が緊急利上げを実施することになれば、そのタイミングでさらに
英国債は売られ、金利が上昇。

このタイミングで米長期金利も上昇し、株も売られいったん底を
つける場面が訪れるのではとみています。

 

 

◆米市場の目先底打ちは近い

 

恐怖指数に準えるVIX指数も6月の米市場の下落以来、3ヵ月ぶりに
30を終値で越えてきており、総悲観の時期はかなり近づいている
とみています。

 

(VIX指数とS&P500の推移)

 

このVIX指数ですが、2020年の2月から3月にかけてのコロナ
ショックの株安のときにはイレギュラー的に80を越えるという
水準までいきましたが、過去を振り返ってもVIXが30を越えてくる
とその後ほどなくして株価の底打ちが見られ反発上昇するという
展開が起こっており、テロや戦争などではない経済的な混乱、
金融政策の転換期などで起こる株安のタイミングではたいてい
の場合、30を越えると底打ちが近くなります。

 

よって、目先反発を狙って仕込みに回り始めるには良い時期に
到来してきているとみています。

 

※本日の経済キーワード※

【VIX指数】

 

米シカゴ・オプション取引所(CBOE)が、S&P500種株価指数を
対象とするオプション取引のボラティリティ(変動率)を元に算出。

将来の相場に対する投資家心理を反映する指数とされており、一般的に
VIXの数値が高いほど投資家の先行き不透明感も強いとされる。
通常は、10から20の間で推移することが多いが、相場の先行きに大きな
不安が生じた時には、この数値が大きく上昇するという傾向がある。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証する
ものではありません。

また当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の
責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断で
行っていただけますようお願いいたします。

 

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