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REPORTレポート

◆今週は利上げペース鈍化を探る1週間

2022.11.07 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,199.74 -463.65
TOPIX 1,915.40 -25.06
マザーズ 731.56 -6.29
NYダウ 32,403.22 +401.97
ナスダック総合 10,475.25 +132.31
S&P500指数 3,770.55 +50.66

 

先週末の米国市場は雇用統計の発表をきっかけに利上げペースの
減速期待が出て5日ぶりの大幅反発となりました。

 

金曜日の取引開始前に発表された10月の雇用統計は非農業部門
雇用者数が前月比で26.1万人増となり、市場予想の20万人を
越える強さを見せたものの失業率は3.7%と前月の3.5%から上昇
となりました。

平均時給の伸びは前月の0.3%から0.4%と0.1ポイント上昇と
なったものの前年同期比では4.7%と変わらずでした。

 

米市場は2日のFOMC後から利上げ継続の懸念から下落していたこと
もあって、雇用者数増加、失業率上昇というまちまちの結果が
強くもなく弱くもない結果と受け止められこの結果が継続すれば
金融引き締めペースの減速につながってくるとの見方が広がり
株高となりました。

 

 

また中国ではゼロコロナ政策を緩めるとの観測があがったことで
中国株(上海総合指数)が4日続伸。
足元で大きく反発局面を迎えていることなども支援材料。

 

個別銘柄では、中国関連ということもあってスターバックスやナイキ
など世界的に展開する企業が上昇したほか、足元で大きく売られていた
アマゾンなどハイテク株の一角にも買いが入る1日となっています。

 

 

◆今週は利上げペース鈍化を探る1週間

 

10月の雇用統計では雇用者数は予想以上の伸び、失業率は予想以上
の上昇となり、市場もやや反応に困る展開となったように見受け
られます。

 

この結果を受けて米市場は朝方は大きく買われたものの、金利が
上昇したことを受けてダウ、ナスダックともに取引中に一時
マイナスに転じる場面もみられました。
結局取引終盤にかけて値を戻していく展開となりましたが。

 

今週は10日に10月の米CPI(消費者物価指数)が公表されます。

 

いまのところCPIの予想は前年同月比で8.0%(前月8.2%)、
エネルギーと食料品を除くコアCPIは6.5%(前月6.6%)の
予想となっています。

 

事前予想通りに伸びの鈍化が見られれば12月からの利上げ
ペースの鈍化(0.75%→0.5%)の蓋然性が高まるとの
期待から株高につながってくるとみています。

 

(米CPIの推移)

 

直近の結果ではCPIは3カ月連続で低下傾向、ただし、変動の
大きいエネルギー&食料品を除くコアCPIは上昇とここに
関しても判断が非常に難しい状況となっています。

 

ただ今回の雇用統計を鑑みれば、足元ではドル高が米輸出
企業や海外展開をする企業の収益の重石となっており、
テック企業を中心に人員削減がなされている一方で、医療分野
や介護、製造業(耐久財産業)での雇用が増えており、これは
インフレにおいて良い傾向と感じています。

 

つまり「適材適所」という言葉が良い得て妙かと思いますが、
人員があぶれているところからは減り、人手不足のところには
人が流れた結果が今回の雇用統計の雇用者数増加、失業率上昇
につながったものとみています。

 

これらを複合的に考えると米国のインフレのピークは間近に
迫っていて物価高に拍車をかけているサービス業などの人手
不足が解消に向かえばコアCPIの上昇も止まり前年同月比で
下がってくるとみています。

 

よって10日発表のCPIが予想を下回るような結果となれば、
年末の株高の支援材料になるとみています。

 

国内の企業決算もラッシュとなり、月初のソニーGやTDK
など上方修正の発表をきっかけに株高となっている銘柄も
ありますが、3月決算企業の中間決算(2Q)は前年同期比で
芳しくないところも多く、決算を機に足元の株安につながって
いるところも多いです。

 

ただその中でも良い決算なのにつれ安しているような銘柄も
あり、そのような銘柄を年末高に向けてこの安値で仕込む
チャンスのタイミングに来ているのではないかとみています。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証する
ものではありません。

 

また当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の
責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断で
行っていただけますようお願いいたします。

 

 

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