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REPORTレポート

◆S&P500は4000ポイント回復だがここからの上値は限定的

2023.01.24 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 26,906.04 +352.51
TOPIX 1,945.38 +18.51
マザーズ 771.58 +17.99
NYダウ 33,629.56 +254.07
ナスダック総合 11,364.41 +223.98
S&P500指数 4,019.81 +47.20

 

きのうの米国市場は3指数揃って続伸となり、ハイテク株中心に
見直し買いが入り、ナスダックは+2%超の上昇、S&P500は4000
ポイント回復する展開となりました。

 

ハイテクの中でも上昇が目立ったのが、半導体関連でアドバンスト・
マイクロ・デバイセズ(AMD)がアナリストによる投資判断の引き上げ
で+9.2%の上昇、これを契機にエヌビディアも+7.5%の上昇、その他
マイクロンテクノロジーやASML、アプライドマテリアルズ(AMAT)など
その他の半導体関連の一角が連れ高となりました。

 

今週はマイクロソフトをはじめジョンソンエンドジョンソン、スリーエム
、IBMなど主要企業の決算発表を控えていることもあって、取引終盤
にかけて上げ幅を縮小する動きになりましたが、一部メディアで今春に
もFRBは利上げ停止に動くとの観測報道もあり、支援材料となりました。

 

個別銘柄では半導体関連のほか、ダウ採用銘柄では中国工場での生産再開
などを理由にアップルが上昇、アクティビスト(物言う株主)として
知られる米エリオット・インベストメント・マネジメントが株式を大量に
取得したと伝わった顧客情報管理のセールスフォース、インテルなどが
買われています。

 

 

◆S&P500は4000ポイント回復だがここからの上値は限定的

 

約1か月半ぶりにS&P500は終値ベースで4000ポイント回復となりました
が、ここから買い向かったとしても上値は限定的になってくると
みています。

 

(S&P500・日足チャート)

 

上図、S&P500の日足チャートをみると、昨年1月から始まった下降トレンド
の上限まで到達しており、このトレンドが意識されるようであれば多少
上抜けたとしてもその上昇は限定的になると思われます。

 

また値上がり銘柄数と値下がり銘柄数から算出される騰落レシオ(25日)
も23日付けで119.18まで上昇してきており、過去の天井時の騰落レシオ
をみるとだいたい125を越えてくると下げに転じているのが分かるかと
思います。

(S&P500・日足チャート2)

 

一つ、希望的観測を考えるとすれば、下降チャネル(青いライン)を
推移している中で、直近では下値が切り上がる動きに変化してきており、
上図の白いトレンドラインに支えられる形となれば、この下降チャネルを
上にブレイクして下向きのトレンドが終了するかもしれないということです。

 

ファンダメンタルズを考えると、次回2月1日のFOMCで0.25%の利上げ、
そしてその次の3月下旬のFOMCでも0.25%で利上げ停止というのがいまの
市場のコンセンサスとなっているため、この通りに金融政策が動いて
くれれば、いったんの上昇トレンドへ流れが変わる可能性があります。

 

ただ、S&P500をけん引しているのはGAFAM(グーグル、アマゾン、
フェイスブック、アップル、マイクロソフト)などナスダックに上場している
主要ハイテク株ですので、ナスダックが上昇してこない限りはトレンド回帰
とはなりません。

 

(グロース株 VS バリュー株指数・週足チャート)

 

上図は、米国のグロース株対バリュー株指数の週足チャートです。
上に行けばグロース株優勢、下に向かうとバリュー株優勢となります。

 

足元ではチャートが値下がりをしているようにバリュー株優勢の展開が続いて
いますが、足元400週移動平均線(約8年間の平均)が意識され下げ止まりを
見せつつある恰好になってきています。

 

ここから反転の校正が見られれば、ナスダックの上昇がS&P500をけん引して
いくことになりますし、ここを下抜けしてしまえば4000ポイント回復した
S&P500も風前の灯火となってしまうものと思われます。

 

(日経平均株価・日足チャート)

 

日経平均株価は上図で示したグレーゾーンの27000円~27300円まで来ると
いったん上値が重たくなります。

 

米企業の決算が想定よりも悪くなければここを上抜けし、27900円あたり
までの上昇が見込めます。

 

一方で、悪決算、経済指標の悪化、2月1日のFOMCでの0.25%はすでに
市場に織り込まれているため材料出尽くしとなれば、来月初旬から再度
下落する展開となるとみています。

 

今月末までは個別企業の決算が多少悪くても買いのターンが続き、来月
初旬から半ばにかけてはFOMC、日銀新総裁人事の決定と株式市場には
重要なイベントがありますので、流れが変わりやすいことには警戒
しておいた方が良いと思います。

 

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