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REPORTレポート

◆クレディスイス、UBSが買収で不安払しょくなるか

2023.03.20 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 27,333.79 +323.18
TOPIX 1,959.42 +22.32
マザーズ 762.59 +25.94
NYダウ 31,861.98 -384.57
ナスダック総合 11,630.51 -86.76
S&P500指数 3,916.64 -43.64

 

先週末の米国市場は、金融不安拡大への警戒感が再び高まり、リスクオフ
で売り優勢の展開となりました。

 

スイス中銀がクレディ・スイスを支援する姿勢を示し、米銀大手11行が
同行へ預金を表明し、ファースト・リパブリック銀行への支援を決定しました
が、当局の監督下におかれたシリコンバレー銀の親会社SVBファイナンシャル・
グループがニューヨークで連邦破産法11条の適用を申請したとの報道を受け、
金融システムへの不安が再燃し、売りが先行。

 

金融株が軒並み売られ、景気敏感株などにも売りが波及しました。

 

ダウは前日の反発分をほぼ吐き出し反落。ナスダック指数は4日ぶり反落と
なったもののハイテク株が買われ下げ幅は限定的でした。

 

個別銘柄では、足元上昇が続いていたメタが▲4.5%と主要銘柄の中では
下げが大きく、その他バンカメやJPモルガン、ゴールドマンサックスなど
金融株が▲3%超と売られ、渦中のファースト・リパブリック銀行は
配当停止やアナリストの投資判断・目標株価引き下げなどが嫌気され
▲32%の大幅安となりました。

 

一方、アナリストが投資判断を「買い」引き上げたグーグルが上昇、
マイクロソフトも買われアドバンスト・マイクロ・デバイセズや
エヌビディアなどハイテク、半導体の一角が買われたことで、ダウよりも
ナスダックの方が下げ幅限定的でした。

 

 

◆クレディスイス、UBSが買収で不安払しょくなるか

 

先週末は上述の通り金融不安再燃で欧米市場が反落する展開となり
ましたが、週末にスイスの大手銀行であるUBSが30億スイスフラン
(約4200億円)で買収することで合意したという報道が出ました。

 

大手銀行にしてはあまりにも安すぎる買収額で、クレディスイス
の17日付けの時価総額1兆円からすると大きく下回る価格と
なります。

 

これによりいったんは不安解消の動きがみられると思いますが、
海外メディアを中心に「シリコンバレーバンクと同様のリスクを
抱える銀行があと186行見つかった」というような報道もあり、
さすがにこのうちの数行ならまだしも数十行の破たんというような
ことになれば、政府も当局も助けられないというようなリスク
も台頭してきます。

 

今週は日本は春分の日を挟み混とんとした中での4営業日取引
となりますし、22日にはFOMCも予定されています。

 

そのためクレディスイスの難が去ったとて買い戻す動きは限定的
となりやすく、センチメントがまだまだ悪化しているだけに積極的
なポジション取りは控えて様子見が賢明かと思います。

 

クレディスイスの一件以降破たんが連鎖しなければ時間の経過と
共に徐々に金融株を中心に持ち直す動きがみられると思われ
ますが、それにはもう少し時間の経過が必要となります。

 

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