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REPORTレポート

◆為替介入警戒で円安メリット株に重石

2023.05.31 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 31,328.16 +94.62
TOPIX 2,159.22 -1.43
マザーズ 747.61 +14.15
NYダウ 33,042.78 -50.56
ナスダック総合 13,017.43 +41.74
S&P500指数 4,205.52 +0.07

 

 

きのうの米国市場はダウ下落、ナスダックは上昇と指数まちまちの
展開となりました。

 

債務上限問題を巡り与野党で合意に至ったものの、法案の議会通過に難航が
予想されており、デフォルト(債務不履行)リスクが懸念材料となっている
模様です。

 

一方、日本と同様にAI、ロボットの普及期待から半導体を中止としたハイテク
株は堅調でナスダック、および半導体のSOX指数は3日続伸となりました。

 

個別銘柄では、29日にAIに関連する新たな製品・サービスを発表した半導体の
エヌビディアが+3%の上昇で同社の時価総額がアップルやマイクロソフトと
並ぶ1兆ドル越え。

 

その他、EVのテスラがマスク氏が中国外相と会談。

中国では2025年までに新車販売台数のうち8割をEVやプラグインハイブリッド車
(PHV)、水素燃料電池車(FCV)を含む新エネルギー車とすることを掲げている
ことから、先月末150ドルだった同社株は200ドルを越える上昇となっています。

 

 

◆為替介入警戒で円安メリット株に重石

 

米国の債務上限問題や来月のFOMCでの追加利上げへの警戒もあり、米長期金利
が足元で上昇していることからドル円が再び140円台に乗せる動きとなりました。

 

それがあってか日銀、財務省、金融庁の三者できのう情報交換という名目で
会合があったことで為替介入の警戒感が強まりドル円は141円を手前に上値を
抑えられる展開となっています。

 

(ドル円・週足チャート)

 

テクニカル的にも今年1月に付けた安値127円から50%戻しを達成したところ
なのでタイミング的にも売りが出やすい場面になります。

 

個人的には来月14日のFOMCまでは介入はないとみていますが、追加利上げが
あり、インフレに落ち着きが見られずさらに追加の利上げが年後半も行われる
という市場の見方に変わってきくればドル円は再び145円、150円を目指すこと
もあり得るのでそうなれば再度介入ということも考えられます。

 

日経平均やTOPIXが上昇している要因の一つとなっている足元の円安がくじかれる
と利益確定売りも出やすくなります。

 

一方で、今回の上昇に追随できていないグロース(マザーズ)銘柄に関しても
朗報があります。

 

投資主体別売買動向を見ると、プライム、スタンダードの二市場では海外勢は
3月31日の週から5月19日の週まで8週間連続の買い越しとなっていて、彼らが
日本株を大量に買い越しに回ったことで日経平均株価は31000円越えを果たしました。

 

個人はその間、売り続けていて手持ちの株がほとんどない状態です。

 

(海外勢のマザーズの売買状況)

 

そして、その上昇の蚊帳の外に追いやられていたマザーズは5月19日の週に
個人が投げ売りしている間、海外勢が積極的に買いに回り166億円の買い越し
となっています。

 

加えてマザーズ指数÷TOPIX指数を比べたMS倍率も昨年5月につけた底値まで下落
し、底打ちとなれば循環物色の矛先として新興企業が買われる動きになるかもしれません。

 

(MS倍率)

 

今は日米ともに半導体を中心としたハイテク一強の様相が強い分、そこが崩れると
何も残らない非常に脆い相場でもあるため、出遅れているところに資金が向かい始めれば
頑強な地合いになってきます。

 

ただバブル以降の新高値を更新したということで証券会社ではコロナ後に見られた
口座開設、口座再開が増えてきているということでこれまで株に縁のなかった人たちが
集まり出したということは、危険なサインは点灯してきているということも押さえて
おいてください。

 

ケネディ元大統領の父ジョセフ・ケネディ氏による有名な「靴磨きの少年」の話、
アレと同じです。

 

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