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REPORTレポート

◆日本株に黄信号が点灯

2023.06.12 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 32,265.17 +623.90
TOPIX 2,224.32 +32.82
マザーズ 772.79 +3.62
NYダウ 33,876.78 +43.17
ナスダック総合 13,259.14 +20.62
S&P500指数 4,298.86 +4.93

 

先週末の米国市場はハイテク株の一角に買いが入り3指数揃って
続伸となりました。

 

今週に控える5月の米CPI(消費者物価指数)やFOMCの結果発表を控え
様子見ムードが強まる中、全体小動きとなりましたが、ハイテク株の
一角に買いが入り相場を下支えしました。

 

ダウは4日続伸、ナスダック指数も続伸となり、S&P500はハイテク
株が寄与する形で上昇基調を続け、昨年10月に付けた安値からの上昇率が
20%を超えました。

 

直近安値からの上昇率が20%に達すると、強気相場入りと見なされる一方で、
今週のFOMCとECB理事会での政策決定を控えて、身構える投資家も多く、
流れが変わる可能性には注意が必要です。

 

個別銘柄では、EVのテスラがモデル3の全グレードが米EV補助金の満額
支援対象になったことやフォードが同社の充電設備ネットワークの利用する
ことで合意したことなどを受けて11日続伸と強い動きを示し、+4.1%の
大幅高。

 

加えてゼネラル・モーターズ(GM)のEV向けにもテスラの急速充電設備を
2024年から利用できるようにすると8日夕に発表し、収益期待が広がること
への期待が高まりました。

 

また動画配信のネットフリックスは米国で前月にアカウント共有の有料化を
始めた後の新規加入者が大幅に増えたことが好感され+2.6%の上昇と
なっています。

 

一方でテスラが他社自動車メーカーへの充電設備供給を受けて、サードパーティ
の充電会社のチャージポイント、EVゴー、ブリンクチャージングなど
の株価はそれぞれ▲10%超の下落となりました。

 

 

◆日本株に黄信号が点灯

 

先月17日に終値ベースで30000円突破となった日経平均株価ですが、
その後も目立つような押し目を作らずに30000円突破からわずか
13営業日後の6月5日に32000円突破となりました。

 

この飛ぶ鳥を落とす勢いの日経平均に赤信号とまではいきませんが、
黄信号が点灯してきているとみています。

 

あまりにも急ピッチの上昇であることは言うまでもありませんが、
これだけで過熱感があるとは言えず騰落レシオはいったんの過熱感が
過ぎ先週金曜日時点では103.4と標準のところにあります。

 

しかし、直近の個人投資家の売買状況を確認すると、6月2週目に株価が
上昇している最中に約400億円の買い越しに転じたということです。

 

(投資主体別売買動向)

 

これまで個人は「株は安くなったときに買い、高くなったら売る」
徹底的な逆張りスタンスを踏襲することがほとんどで基本的には株価が
上昇するタイミングでは買いません。

 

その個人が買ってきているということは、まだ株が上がると見込んで
買っているという見方もできますが、逆の見方をすれば欲に目が眩んで
いままでのスタンスを崩して買い始めたとも捉えることができます。

 

また足元で日本株が欧米株やほかのアジア株と比べてもアウトパフォーム
していることからコロナ直後に起こった証券口座の開設数、再開数
が軒並み増えていることからこれまで株をやっていなかった人たちが
マーケットに参戦してきていることもうかがえます。

 

海外勢が相場を作るように、この上昇相場で個人が買いだしたということ
は海外勢、機関投資家からすれば格好のカモネギです。

 

今後さらに高値を取りに行くとしてもいったん下げさせて高値で掴んで
いる個人に投げさせて安値を改めて拾いに行く方が賢明であることは
火を見るよりも明らかです。

 

一方で海外勢も3月の第5週から直近まで10週連続の買い越しとなっており、
総額4.5兆円に上ります。

 

彼ら(海外勢)が売るときというのは理由は何でも良くて、後付けで
メディアが〇〇が理由で大きく下げたと報道されるだけです。

 

(裁定残と日経平均株価の推移)

 

また最低残(裁定買い残-裁定売り残)を見ても過去ピークのところまで
達しており、過去もだいたい差し引き40万株以上最低残が膨らむと天井を
つけることが多く、危険水域に達してきています。

 

一部セルサイドのアナリストらからは日経平均が年内35000円、40000円
という声が聞こえ始めていますが、行く可能性はあるものの、このまま
とんとん拍子で上昇していくには需給面を考えるとかなり厳しい状況に
あるとみており、何度も言うようにいったん調整して屈伸運動を挟まないと
もう一段の上昇は厳しいところにきていると考えています。

 

よってここから高値を追いかけるよりもいつになるか分かりませんがいったん
の調整をしっかりと待ってから安いところを拾って次の上昇に乗る方が
賢明かと思われます。

 

 

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