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REPORTレポート

◆株価上昇とは裏腹に景気後退確率は70%までに上昇

2023.06.13 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

◆きのうの日米株価指数終値

 

日経平均株価 32,434.00 +168.83
TOPIX 2,238.77 +14.45
マザーズ 797.67 +24.88
NYダウ 34,066.33 +189.55
ナスダック総合 13,461.92 +202.78
S&P500指数 4,338.93 +40.07

 

週明けの米国市場は6月のFOMCで利上げ見送り期待から3指数揃って
上昇となりました。

 

今晩発表される5月の米CPI(消費者物価指数)は事前予想で前年同月比
4.1%と前月から鈍化する見方が多い中、ニューヨーク連銀がこの日発表
した5月の消費者調査で、1年先の期待インフレ率が4.1%と前月4.4%から
低下。

 

2年ぶりの低水準となったことからFRBは今回のFOMCでは利上げを見送る
との公算が強まり金利に敏感なハイテクを中心に景気敏感株など幅広い
銘柄が買われる動きとなりました。

 

ダウは5日続伸となり、ナスダックも3日続伸で年初来高値を更新。

 

個別銘柄ではインテルが+5.5%上昇したほか、台湾のTSMC、ラムリサーチ、
アドバンストマイクロデバイセズ、マイクロンテクノロジーなど
半導体関連が軒並み上昇。

 

充電設備の他車メーカーへの提供で収益期待が拡大するテスラも12日
続伸となりました。

 

 

◆株価上昇とは裏腹に景気後退確率は70%までに上昇

 

S&P500は昨年10月の3500ポイント割れから足元で20%超の上昇となり
テクニカル面で強気相場入りとなる一方で、NY連銀が公表する米国の
リセッション確率は皮肉にも上昇する格好となっています。

 

(米国の1年以内のリセッション確率)

 

先月公表された確率では70.85%まで上昇しており、このパーセンテージは
過去のITバブル、リーマンショックの時を遥かに凌駕する水準です。

 

上図が示すグレーの網掛けの部分が実際のリセッション時期になりますが、
高まったタイミングで景気後退が確実に起きています。

 

インフレの落ち着き、それに伴うFRBのタカ派姿勢の緩和がいまの米市場の
株価上昇の背景にありますが、つい数か月前に起こった地銀の破たんを
もはや忘却してしまったかのような動きであり、さらに言えばこれから
米政府は債務上限問題の壁がなくなり、借金(赤字国債)を増やし、民間
銀行にさらに買ってもらう動きを強めるというのに、楽観ムードになって
いるとみています。

 

足元で日本株も堅調ながらきのうもお伝えしたように高値を個人が買ってくる
相場、所謂待てない投資家が増え始めた印象です。

 

海外勢の中でも現物株への中長期目線での投資資金というのはすぐに引き上げる
ことはありませんが、先物を主導とするヘッジファンドは足が速いため、
一定の利益が出たらすぐに引き上げるという動きをしやすくなります。

 

32000円を越えた日経平均で、乗り遅れた投資家も多いため安くなれば
買いも入りやすい地合いであることも手伝って30000円を割り込み3月ごろの
27000円~28000円まですぐに調整するということは考えにくいですが、
利益確定売りが重なるようなことになれば30000円前半あたりまでの調整の
可能性はいつでも起きるものとみています。

 

高値を取ったタイミングでは一定の利益確定を進め再び下げたときに拾える
ような余裕が今の相場には必要かと思います。

 

 

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