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REPORTレポート

◆FRBとマーケットで利上げ見通しに相違

2023.07.06 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 33,338.70 -83.82
TOPIX 2,306.03 -0.34
マザーズ 810.74 -6.90
NYダウ 34,288.64 -129.83
ナスダック総合 13,791.65 -25.12
S&P500指数 4,446.82 -8.77

 

祝日明けの米国市場は3指数揃って下落となりました。

 

きのう発表された中国の景況感を示す6月の財新サービス部門購買
担当者景気指標が53.9と予想56.2を大きく下回ったことや、欧州でも
6月のユーロ圏総合PMI(改定値)が49.9と、好不況の境目である50を
下回ったことから景況感の先行き懸念が意識され売り優勢の展開と
なりました。

 

また利上げ停止を決めた前回6月のFOMC議事要旨が公表され、一部の
参加者が追加利上げを支持していたことが明らかになり、7月利上げの
蓋然性が高まったことも相場の重石となりました。

 

今週は金曜日に6月の米雇用統計の発表を控えていることもあり、独立
記念日の翌日ということもあって、まだ休暇を取っている投資家も多く、
様子見ムードも強く、商いも低調。

 

個別銘柄ではメタ・プラットフォームズが短文投稿サイトのツイッター
の競合アプリとなりうる新サービス「threadsスレッズ」の開始を
明日に控え、期待感から3%弱の上昇。

 

モデルナも中国政府とmRNAワクチン開発・製造で合意したことを発表
したことで買われています。

 

一方で各国の景況感の低迷からUSスチール、ニューコア、サザン
カッパー、アルコアなど資源関連が軟調だったほか、金利上昇
圧力を受けてバリックゴールドやニューモントなど金関連も軟調
でした。

 

 

◆FRBとマーケットで利上げ見通しに相違

 

今月下旬に予定されている7月のFOMCでの0.25%の利上げ確率は
9割弱まで高まっており、市場ではだいぶ織り込んでいます。

 

(7月のFOMC予想)

 

ただしFRBは年内あと2回の利上げを標榜していますが、市場では
まだ2回の利上げを織り込んではおらず市場とFRBの間で認識の
相違が生じている状況です。

 

仮に7月の利上げプラスあと1回の利上げが意識されてくるように
なれば相場の重石となるでしょうし、FRBが7月で利上げを打ち止め
とすれば、来年からの利下げの期待も徐々に高まり株価の上昇
圧力としてはたらいてれます。

 

日本市場においては日米金利差からドル高円安が進行しやすかった
だけに米金利に高止まり感が出てくるとドル安円高に振れやすく
なり、個別銘柄でも選好されていた外需関連を中心とする円安
メリット株から円高メリット株への物色の変化も今後見られやすく
なるとみています。

 

7月に入り途端に上値が重くなってまいりました。

以前からお伝えしているように6月~8月は鬼門とお伝えしている
ように、これまでが買い一辺倒で進んできただけに大きく調整を
迎える展開となっても不思議ではないとみています。

 

今回の上昇にうまく乗れなかった投資家は「相場が下がったら
買いたい」と言いますが、そういう人に限って下がったら下がったで
「まだ下がるかもしれないから今はまだ買えない」と言います。

 

こういった投資家心理がある中で、買いが急激に膨らんで醸成
されたブル相場なだけに流れが変わると一気に指数でみれば
一日で500円超の下げということもこれからの相場では起こる
ことも想定しておいて、下げたときに戦える余力をしっかりと
控えさせておくタイミングかと思います。

 

 

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