参加者限定!特典プレゼント!

無料セミナー日程を確認

REPORTレポート

◆日本株は目先円高が株価の重石

2023.07.12 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 32,203.57 +13.84
TOPIX 2,236.40 -6.93
マザーズ 788.03 +5.83
NYダウ 34,261.42 +317.02
ナスダック総合 13,760.70 +75.22
S&P500指数 4,439.26 +29.73

 

きのうの米国市場は明日発表を控える6月の米CPIの鈍化期待と中国の
景気刺激策への期待の高まりから3指数揃って上昇となりました。

 

きのうもお伝えしましたが、明日発表の6月のCPIの伸び率は前年同月比で
3.1%の予想となっており、これは2021年3月以来の低水準にまで鈍化
すると見込まれ、一部様子見ムードは残るものの金融引き締めの終了を
意識した買いが優勢となり取引終盤にかけて上昇する展開となりました。

 

 

加えて中国政府による景気刺激策への期待も支援材料となりました。

 

 

これまで上昇のけん引役となっていたハイテク株よりも出遅れ感のあった
景気敏感株、オールドファッションの銘柄に物色の矛先が向かい、ナスダック
よりもダウの上げ幅が大きく、個別銘柄では事務用品のスリーエムが5%の
上昇。

 

セールスフォースやJPモルガン、ボーイングなどダウ採用銘柄の上昇が
目立ちました。

 

一方で日用品のジョンソンエンドジョンソンやP&Gなどディフェンシブ
銘柄は下落。

 

ハイテク株では12日までプライムデーセールを行っているアマゾンや
短文交流サイト「threads」のサービスを開始したメタが続伸となっています。

 

◆日本株は目先円高が株価の重石

 

今晩発表の6月の米CPIは5月から鈍化するというのが市場予想となっており、
きのうもお伝えしたように鈍化幅は分かりませんが、予想通りに下がると
みています。

 

インフレが抑制されてくるとFRBの利上げ姿勢も緩和することからこれに関して
は米国株にとっては追い風となりますが、日本株にとってはアゲインストと
なる可能性もあります。

 

それが為替相場です。

 

今回のCPIの発表結果次第で仮に年あと1回の利上げで十分とFRBが2回の利上げを
1回へ修正を図る可能性が出てきた場合、ドル買いのインセンティブも低下
しますので1ドル=140円割れする可能性が出てきます。

 

先月、帝国データバンクの調査結果で公表されている企業の想定為替レートは
127.61円、輸出企業のみでは129.63円、輸入企業のみでは130.64円と対輸出、
対輸入でそれぞれやや厳しめの想定レートを設けています。

 

(輸出入、規模別の想定レート)

 

これ自体は幸いなことではあるものの、今月下旬には日銀会合も控えており、
金融政策の見直しも一部で警戒されていることから7月後半は円安に振れにくい
地合いになるものとみています。

 

よって、為替相場(円高)が日本株、特に日経平均やTOPIX採用の外需関連では
上値が重くなる可能性があり、米株優位、日本株劣勢という展開になるかも
しれません。

 

(NS倍率・日足)

 

上図は過去に何度かご紹介している日経平均株価÷S&P500のNS倍率ですが、
足元で下落しているように下に行けば日経平均株価よりもS&P500が優勢という
ことを示します。

 

6月まで好調だった日本株が7月に入り上値が重くなっていることを横目に
米市場は上昇してきていることからこのNS倍率も下げる展開となってきて
います。

 

個人的な見立てとしては今月下旬も金利低下、ドル安円高を背景に日経平均
よりもS&P500優勢の展開が続くのではとみています。

 

そのため大型株、外需中心に物色されている方は目先の下落には警戒
しておいていただければと思います。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

◆マナカブ公式ブログ
https://manakabu.com/news/

 

◆Twitter
https://twitter.com/manakabu

◆Facebook
https://www.facebook.com/manakabucom

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


一覧に戻る

ページトップへPAGE TOP