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REPORTレポート

◆大口のポジションアンワインドによる円高に引き続き警戒

2023.07.14 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 32,419.33 +475.40
TOPIX 2,242.99 +21.51
マザーズ 789.84 +16.30
NYダウ 34,395.14 +47.71
ナスダック総合 14,138.57 +219.61
S&P500指数 4,510.04 +37.88

 

 

きのうの米国市場は相次ぐ物価指標の鈍化が確認されたことで3指数
揃って上昇となりました。

 

前日のCPIに続き、きのうは6月米PPI(卸売物価指数)が公表され、PPI
の結果は前月比で0.1%の伸びとなり、5月の▲0.4%から上昇に転じたものの、
市場予想の0.2%を下回り、前年同月比の伸び率はわずか0.1%と、2020年
8月以来の低水準となりました。

 

CPIとPPIの結果を受けて、市場ではFRBが年2回の利上げの計画を年1回に
修正するとの見方が広がり、前日に続き買い優勢の展開となりました。

 

ダウは一時130ドル高まで上値を伸ばすものの、前日までの3日間で600ドル
超の上昇を見せていたことから利益確定の売りも出やすく、取引終盤にかけて
上げ幅を縮小。

 

一方、金利の低下を追い風にハイテク株が買われ、ナスダックは引けにかけて
上げ幅を拡大と総じて上昇するも指数の動きに違いが見られました。

 

個別銘柄では半導体のエヌビディアが5%弱の大幅高となり、クアルコムや
ASMLなどの半導体株も大きく上昇。

 

加えてグーグルも+4%超の上昇となり、アマゾンやテスラ、マイクロソフト、
メタなどの大型ハイテク株も軒並み買われています。

 

一方で、医薬品のメルクやドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・
アライアンスや保険のトラベラーズなどディフェンシブ関連は軟調な
展開となりました。

 

◆大口のポジションアンワインドによる円高に引き続き警戒

 

きのうの日本株も前日のCPIの鈍化を受けて朝方から買いが先行。
その後も中国政府による新たな景気対策への期待も支えとなり、上げ幅を
拡大する展開となりました。

 

警戒されていたドル円相場ですが、一時1ドル138円を割り込むか
どうかというところまで下落しましたが、かろうじて踏みとどまったことで
日本株も買い直される動きが強まりました。

 

(ドル円・日足チャート)

 

ただこれでドル売りが止まったわけではなく、いつ円高に振れてもおかしくは
ない状況は続きます。

 

(投機筋の円ポジション動向)

 

上図は為替相場で影響力の大きい投機筋のドル円のポジション動向を示した
ものですが、直近ではネットベースで‐117,920枚(1枚当たり1250万円)の円の
売り越しポジションを保有している状態にあり、これがアンワインド(巻き戻し)
されれば否が応でも円高に振れることになります。

 

直近では昨年9月、10月に日銀と財務省が協調して為替介入を行った際にも
10万枚超の円売りポジションを保有していましたが、介入により投機筋が
ポジションを解消したことにより149円から128円まで20円以上円高が
進行しました。

 

今回為替介入は起こらないとみていますが、米国の利上げがいよいよ最終局面を
迎え始めましたので、円を売ってドルを保有するインセンティブは徐々に薄れて
きますので解消に走ってくるのは時間の問題かと思われます。

 

一気に大口がポジション解消に動けばストップロスを巻き込みながら135円
までの円高は早いペースで到達するとみています。

 

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