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REPORTレポート

◆FOMC無事通過で日銀会合も現状維持となれば不透明要因払しょく

2023.07.27 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 32,668.34 -14.17
TOPIX 2,283.09 -2.29
マザーズ 770.03 +1.98
NYダウ 35,520.12 +82.05
ナスダック総合 14,127.28 -17.28
S&P500指数 4,566.75 -0.71

 

きのうの米国市場は前日終値を挟む展開で3指数小幅な推移での動きと
なりましたが、ダウは小幅ながら13連騰となり1987年1月以来、36年半
ぶりの記録となりました。

 

注目された7月のFOMCでは想定通り0.25%の追加利上げが実施された
ものの次回会合では利上げが見送られる可能性も出てきたことから、
景気後退を回避できるとの見方も出てきました。

 

一方で、FOMC後のパウエルFRB議長の会見では明確な利上げ停止に対する
言及はなく、「あくまでも経済指標次第で年内あと1回の利上げもあり得る」
というスタンスを取っていることから市場が楽観的に強く傾くということ
もなく、相場を大きく動かす材料にはなりませんでした。

 

決算発表が相次ぐ個別銘柄ではクラウドサービスに対する安定的な需要と
広告収入の回復が寄与して利益が市場予想を上回ったことでグーグルが
6%弱の上昇。

 

航空機大手のボーイングの決算では赤字額が市場予想より小幅にとどまった
ことが好感されて8.7%の上昇となりました。

 

一方で前日引け後に決算を発表したマイクロソフトは売上、利益
ともに市場予想を上回ったもののAI関連サービスの需要に対応する
ため設備投資が増加し続けるとの見通しを示したことから▲4%弱の
下落。

 

 

◆FOMC無事通過で日銀会合も現状維持となれば不透明要因払しょく

 

今回のFOMCを振り返ると6月会合ではいったん見送られた利上げが
再開となりましたが、これはすでに想定内のことであり、会合後の
パウエルFRB議長の会見では「次回以降の政策はまだ何も決まっていない」
としながらも、2%の物価目標に到達するだいぶ前に利上げは停止する」
との発言からマーケットでは今回が最後の利上げという期待も高まって
います。

 

パウエルFRB議長らしいヘッジ文言を残しつつハト派にもタカ派にも
偏向しない会見だったという印象で無事通過と評価しています。

 

FOMCの次は本邦では今日明日で予定されている日銀会合が控えています。

 

少し前までは現行のイールドカーブコントロールの長期金利の変動幅
を拡大させる実質的な金融引き締めが行われるのでは?という思惑
がありましたが、先日インドで開かれたG20による財務相・中央銀行
総裁会議終了後の会見で植田総裁は「金融緩和を続けていく方向に
変わりない」と発言していることから現状の政策を維持するとの見方が
強まっています。

 

まだ正式な結果が出てみないことには分かりませんが、現状維持と
なれば、米国はあと1回の利上げがあるかも、日銀は現状維持という
観点から日米金利差の縮小はまだしばらくは見られずドル高円安の
基調が維持され、円安を好感した日本株買いの動きが強まる可能性
が高まるものとみています。

 

足元のドル円相場はFOMC後、今回の利上げが最後になるとの期待も
あって、1ドル141円台から140円台半ばへと下落しやや円高に
振れるといった状況にあり、これが目先の日本株の重石となる一方で
日銀会合での現状維持との期待もあることから為替相場も株式
相場も下値は限定的となると思われます。

 

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