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REPORTレポート

◆コモディティ市況の上昇でインフレ長期化に警戒

2023.08.01 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 33,172.22 +412.99
TOPIX 2,322.56 +31.95
マザーズ 777.32 +13.28
NYダウ 35,559.53 +100.24
ナスダック総合 14,346.02 +29.36
S&P500指数 4,588.96 +6.73

 

きのうの米国市場は3指数揃って続伸となり、終値ベースでダウは年初来高値
を更新しました。

 

先週末に発表された6月のPCE(個人消費支出)の伸びが減速しFRBによる金融
引き締めの長期化が後退し、その前に発表された4-6月期の米GDPの伸びは
堅調さを示していることから金利上昇によるリセッションリスクも低いとの
見方が強まりつつあります。

 

またことしのFOMC投票メンバーでもあるシカゴ連銀のグールズビー総裁は
「次回9月のFOMCで利上げ停止を支持するかどうかはまだ決めていないものの
米経済が景気後退に陥ることなくインフレ率を目標の2%まで引き下げることは
可能」との見方を示したことも支援材料となりました。

 

個別銘柄では直近決算を機に売り込まれていた写真動画共有アプリのスナップや
ネットフリックスなどが買われたほか、アナリストが投資判断を「買い」に
引き上げたエネルギー大手のシェブロンが買われ、エクソンモービルなども上昇。

 

同じく投資判断の引き上げを手掛かりにソフトウェア大手のアドビが大幅上昇。
現CEOのアイガー氏の後継候補の起用が明らかになったウォルト・ディズニーも
上昇しています。

 

一方、ベビーパウダーの使用による健康被害を巡る数万件の訴訟で巨額の
賠償金が発生する可能性が嫌気されたジョンソン&ジョンソンが▲4%弱の
下落。

 

今週はアップルやアマゾンなどハイテク大手が4-6月期決算を発表するという
こともあって、引けにかけて強含む展開となっています。

 

 

◆コモディティ市況の上昇でインフレ長期化に警戒

 

足元の経済指標ではインフレ鈍化、米GDPの伸びは好調とマーケットにとって
良い材料がそろっていることは確かですが、再びコモディティ(商品)市場
では暗雲が立ち込めてきています。

 

(WTI原油とガソリン価格・週足チャート)

 

WTI原油はOPEC(石油輸出国機構)の原油供給量が減少したとの報道や、
ゴールドマンサックスのアナリストが23年の原油需要予測を上方修正したこと
などから需給の引き締まりが意識され4月中旬以来の高値を取ってきており
ガソリン価格も夏の旅行需要の増加から足元で高値を付けてきています。

 

またこれは原油に限った話ではなく、コモディティ全般に波及していることで
エネルギーや貴金属、農産物などの複数の商品市況で構成されているCRB指数も
足元で上昇してきている状況です。

 

(CRB指数・週足チャート)

 

インフレはこれら原油価格を中心とする資源価格の影響が大きく、再び上昇
していくことになれば今後インフレの再燃に警戒が必要です。

 

市場参加者の多くが年内利上げはないとの見方が強まっていますが、次回
9月のFOMCまでにCPIの発表が2回予定されていますのでここでインフレの
伸びが再燃するような事態になれば、マーケットへの衝撃は大きくなります。

 

よって目先の最も警戒しておかなければならない材料です。

 

 

※本日の経済キーワード※

 

【CRB指数】

 

米国NYFEで取引されている代表的な商品先物指数のひとつ。

 

米国と英国の各商品取引所の先物取引価格から算出される
国際商品指数でエネルギーや貴金属、農産物などのコモディティを
幅広く網羅し、世界的な物価や景気の代表的な指標として使われ、
特に製品原料として使う商品を多く含むため、インフレ動向の先行指標
として国際的に注目されている。

 

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