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REPORTレポート

◆今週はインフレ再燃に警戒

2023.08.08 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 32,254.56 +61.81
TOPIX 2,283.93 +9.30
マザーズ 770.77 +6.48
NYダウ 35,473.13 +407.51
ナスダック総合 13,994.40 +85.16
S&P500指数 4,518.44 +40.41

 

週明けの米国市場は来年からの利下げ期待が敷衍し、3指数揃って
上昇となりました。

 

FOMCの常任投票メンバーであるNY連銀のウィリアムズ総裁が政策金利
について「ピークにかなり近づいている」と述べ、さらに「インフレ率が
低下していけば金利を来年に引き下げるのは自然なことだ」とコメント
したことからこれがマーケットフレンドリーな発言と受け止められ、
買い優勢の展開となりました。

 

ダウは4日ぶりの反発、ナスダックも5日ぶりに反発となりました。

 

個別銘柄では前週に売上、利益ともに予想を上回る好決算を発表した
バイオ医薬品のアムジェン4%弱の上昇となったほか、宇宙船
「スターライナー」による有人宇宙飛行ミッションについて当局の
許可が下りたことが材料となりボーイングも3%の上昇。

 

主要ハイテクでは好決算を発表したアマゾンが続伸したほか、
グーグル、メタ、マイクロソフトも堅調。
一方で、アップルは軟調な展開が続き5日続落となっています。

 

 

◆今週はインフレ再燃に警戒

 

週明けの米市場は400ドル以上の大幅上昇となり、好スタートと
なりましたが、そもそも前週末までの3日間で550ドル以上下落していた
ことから押し目買いも入りやすい地合いでした。

 

先週の中銀ウィークを通過し、一息つきたいところですが今週は
7月の米CPI(消費者物価指数)とPPI(生産者物価指数)の発表が
10日より控えています。

 

CPI総合の予想値は前年同期比で3.3%となっており、前月の3.0%
から上昇する見込みとなっています。

 

予想自体が前月より上昇していることもあって、おそらく予想通り
の上昇となるものと思われますが、ポイントは予想以上に結果が
上昇するかどうかです。

 

予想の範囲内の上昇であればさほど悪影響とはならないものの、
仮にも3.4%以上の伸びとなった場合、今回のウィリアムズ総裁の
来年利下げ発言は霧消となり、利上げ継続の観測が高まりリスク
オフから再度売られるリスクが伴います。

 

またPPI総合に関しても前年同月比は0.7%の伸びと前月の0.1%
から大幅に上昇する見込みであり、どちらも食品・エネルギー
を除くコア指数は予想値で前月から上昇していないことを考えると
上昇の主要因は足元のエネルギー価格の上昇にあるとみています。

 

(原油価格とガソリン価格・週足チャート)

 

今月頭にもご紹介しましたが、OPEC、OPECプラスによる減産や
需要の高まりにより、足元で原油とガソリン価格がいずれも
下落基調から上昇基調へとトレンドが変わってきており、これが
今回、もしくは次回8月のCPI、PPIの結果に影響を及ぼすものと
考えられます。

 

よって本日は米市場が上昇したこともあって、日本株も続伸が期待
できますが、10日のCPI発表に近づくにつれて警戒感から明日、明後日
と徐々に上値の重い展開になってくるとみています。

 

 

※本日の経済キーワード※

 

【米国生産者(卸売)物価指数/PPI】

 

米労働省が毎月発表する経済指標で、「PPI(Producer Price Index)」、
「卸売物価指数」とも呼ばれる。
個人が購入する商品やサービスの原材料や中間財など、売り手側の価格の
変動を指数化したもので一般的に消費者物価指数よりも卸売物価指数のほうが
景気を反映させるのが早いといわれ、先行指標として注目される。

 

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