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REPORTレポート

◆米国の下げのターン続く

2023.08.17 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 31,766.82 -472.07
TOPIX 2,260.84 -29.47
マザーズ 726.50 -14.99
NYダウ 34,765.74 -180.65
ナスダック総合 13,474.63 -156.42
S&P500指数 4,404.33 -33.53

 

きのうの米国市場は金融引き締め長期化が警戒され、3指数揃って
続落となりました。

 

きのうは7月に行われたFOMCの議事要旨が公表され、インフレ次第で追加
利上げの可能性があることが示されました。

 

議事要旨では、「インフレに著しい上振れリスクがあり、金融政策の
追加引き締めが必要になり得るとの認識を大半の参加者は引き続き示した」
とされつつも、一方で「経済活動は強靱で労働市場も強さを維持している
ものの、引き続き経済活動に下振れリスク、失業率には上振れリスクが
あるとの見解が一部の参加者から示された」といった内容で、最終的には
これがタカ派と受け止められ金融引き締め長期化への警戒が相場の重石と
なりました。

 

今回の議事要旨の公表を受けて、米長期金利は4.3%弱まで上昇し、為替
相場でもドル円が146円台半ばまでドル高円安が進行しており、昨年9月
に24年ぶりに実施された日銀、財務省による為替介入の水準を越えている
こともあり、金利上昇だけでなく、為替の動向にも注目が集まります。

 

個別銘柄では16日に決算を発表した小売りのターゲットが1株利益が予想
を上回る結果となり、朝高後、相場の下落に押されて値を消す展開と
なったほか、世界第2位の鉄鋼メーカーであるアルセロール・ミッタルが
USスチールへ買収提案の可能性を検討していることで、USスチールが
足元で大幅高。

 

一方で中国当局の承認が得られなかったことを理由にイスラエルの
半導体受託生産会社の買収を断念すると発表したインテルが▲3.5%の
下落。

 

これが改めて米中対立を意識させAMDやKLA、マイクロンテクノロジー
などほかの半導体関連も売られる展開となっています。

 

その他アマゾン、グーグル、マイクロソフトなど主要ハイテク株も弱含む
展開となりました。

 

 

◆米国の下げのターン続く

 

先週お伝えしていたように米国はいま下げのターンに入っているため
拱手傍観するより仕方ないというのが正直なところです。

 

相場は上げのターンがあれば、下げのターンもあるように一直線で
上昇することはありません。

 

(日経平均株価・日足チャート)

 

日経平均株価も米市場の下げのターンの流れに巻き込まれ、今月末あたり
までは下げのターンとなってくると思われます。

 

唯一の頼みの綱でもある為替相場では146円台と外需日本株にとって
は追い風ではあるものの行き過ぎた円安進行となれば、プラス材料と雖も
お上が黙っていません。

 

今回のFOMC議事要旨で明らかとなった利上げの長期化に加えて足元では
米債の格下げ、将来の財政赤字の積み上がりなど金利を上昇させる要因も
あるため、急激なドルの上昇が見られれば再びの為替介入という話も
出てくる可能性があります。

 

そのため本来なら円安メリットの自動車関連を中心とする外需株の物色にも
この警戒感が横たわり、積極的な買いも手控えられるものと思われます。

 

よっていまは「好材料さえも悪材料となる」という八方塞がりな状況
ですので雨が上がる来月まで待つより仕方ない状況です。

 

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