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REPORTレポート

◆ジャクソンホールは無風かプラスにはたらくかのどちらか

2023.08.21 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 31,450.76 -175.24
TOPIX 2,237.29 -15.77
マザーズ 714.39 -6.73
NYダウ 34,500.66 +25.83
ナスダック総合 13,290.78 -26.15
S&P500指数 4,369.71 -0.65

 

先週末の米国市場は下落からのスタートとなったものの、徐々に
下げ幅を縮小させダウ、ナスダックともに前日終値付近で取引終了と
なりました。

 

先週末に起こった中国大手不動産の恒大集団が米国で連邦破産法第15条の
適用を申請したことから先行き警戒感が高まり、取引開始直後は下落から
のスタート。

 

ただその当事者でもある中国の株式、上海総合指数がそれぞれ▲1%、▲2%
と下げ幅が限定的となったこともあり、売り一巡後は下げ渋る展開で、
前日まで米市場が続落していたこともあって、値ごろ感からの買いや
週末特有の持ち高調整の買いが入り指数は下げ幅を縮小しました。

 

個別銘柄では半導体のアプライドマテリアルズやASML、KLAなど半導体の
一角が買われたほか、ダウ採用銘柄では航空機のボーイングや石油の
シェブロンが上昇。

 

小売りのウォルマートとネットワーク機器のシスコシステムズも小幅ながら
上昇。

一方で、恒大集団の問題からバイドゥやアリババ、ピンドゥなど中国関連
が軒並み安となりました。

 

 

◆ジャクソンホールは無風かプラスにはたらくかのどちらか

 

今週の注目イベントは24日~26日にワイオミング州のジャクソンホール
で各国の財務相や中央銀行総裁、著名エコノミストなどが集まり、経済
や金融市場の懸念を巡って討論される経済シンポジウム会議、通称
ジャクソンホール会合です。

 

25日にはパウエルFRB議長の講演が予定されており、今後の金融政策の
方向性について語ることが多く、注目が集まります。

 

市場は年内利上げ停止を渇望している中、パウエルFRB議長は「金融政策
はデータ次第」という意思を堅持しており、FOMCメンバーの多くも年内
あと1回の利上げの可能性を示唆しているだけに、このデータ次第という
意向を示せば方向性に変化はなく、あまりマーケットに影響はないと
みています。

 

一方で、足元の米債格下げや恒大集団の連邦破産法の申請など金融不安
から「ここからの追加利上げは慎重に行っていく必要がある」など
タカ派を弱めるような発言があれば、マーケットフレンドリーと
受け止められ、金利は低下し、株式市場にはポジティブサプライスと
なる可能性もあります。

 

逆に年内FRBが想定するターミナルレート(金利の最終地点)に近づいて
いることもあって、ここからさらなるタカ派発言が出てくる可能性は低く、
今回のジャクソンホール会合はマーケットにおいて無風、またはポジティブ
として働く可能性があるとみています。

 

加えて今週の注目ポイントは中国市場の動向です。
恒大集団の破産申請を受けて、マーケットは下げたものの思いのほか
ショック安というような展開まで下落することはありませんでした。

 

ただ、上海総合指数においては先日もお伝えした通り、節目である
18000ポイント割れのところまで下落しており、この水準は完全に
コロナショック時の下落した水準を割り込んでいます。

 

(上海総合指数)

 

また足元の株価は20年3月~8月時の値動きと非常に酷似しており、
この18000ポイントを明確に割り込めば、15000ポイント割れあたり
までの下落もあるとみています。

 

最近の日本市場の値動きはこの中国市場がスタートした後、その値動き
に左右されやすくなってきており、恒大集団以外の中国不動産でまた
破たんなどの問題が起こってくれば、中国市場が売られることでその
影響を受けて日本市場も売られるということにはまだ注意が必要です。

 

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