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REPORTレポート

◆一強他弱の日本株、ついに日経平均はフラッグをブレイク

2023.09.07 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 33,241.02 +204.26
TOPIX 2,392.53 +14.68
マザーズ 766.95 -1.84
NYダウ 34,443.19 -198.78
ナスダック総合 13,872.47 -148.48
S&P500指数 4,465.48 -31.35

 

きのうの米国市場は原油高が重しとなり3指数揃って続落となりました。

 

先日よりお伝えしている原油価格についてですが、重要な節目で合った1バレル
86ドル台半ばをブレイクし、87ドル台半ばまで上昇したことからインフレ再燃
への警戒、これをトリガーとしたFRBによる金融引き締めの長期化が意識され
金利が上昇。

 

金利に敏感なハイテク株を中心に売られる展開となりました。

 

また朝方発表された8月のISM非製造業景況感指数が予想52.5に対して54.5と
強い結果となったこともグッドニュースはバッドニュースと捉えられやすい
時期であるためこれも金利高を誘発し株価の重石となりました。

 

ただその後にFOMCと同様に年に8回公表される地区連銀経済報告、別称
ベージュブックでは経済成長は緩やかなものとなり、雇用、物価は鈍化
したことが公表されると株価は取引終盤にかけてやや持ち直す場面も見られ
ましたが終始軟調な1日でした。

 

ベージュブック(英文)

https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/BeigeBook_20230906.pdf

 

個別銘柄では、あまり目立った上昇銘柄はありませんでしたが、きのう大きく
下落していた住宅関連のレナーやDRホートンが自律反発的に買い直される動き
がみられただけで下落した銘柄は動画・画像SNSのスナップチャットを運営する
スナップが▲8%の大幅安。

 

防衛関連のロッキード・マーチンはF-35戦闘機の納入見通し引き下げをきっかけに
▲5%弱の下落となっています。

 

その他主要のハイテク株、半導体関連も軟調でアップルやエヌビディアが▲3%
超の下げとなったほか、テスラ、アマゾン、グーグル、メタ、マイクロソフト
も小幅ながら下落となりました。

 

 

◆一強他弱の日本株、ついに日経平均はフラッグをブレイク

 

先月末に日経平均株価はテクニカル分析で見るとフラッグの渦中にあり、いずれ
ブレイクして上を目指していくという内容をお伝えしました。

 

(フラッグパターン)

 

足元の日経平均株価はきのうまでで8連騰しており、ついにこのフラッグの上を
ブレイクしてきた形となりました。

 

(日経平均株価・日足チャート)

 

ここをブレイクしてくると上に伸びやすくなり、もう一段高していく非常に良い
環境が整ったこととなります。

 

ただしこれがブルトラップ、所謂ダマシということになる可能性もあります。
よってまだ一日しか越えてない状況ですので少し様子見が必要です。

 

しかしながら日本株が強いことには変わりはなく、特に他市場と比較すると
これが明確に分かります。

 

(日経平均株価とS&P500指数、香港ハンセン指数との比較・日足チャート)

 

上図は日経平均株価とS&P500指数と香港ハンセン指数との比較チャートに
なりますが、5月下旬から30000円を越えて大きく上昇した場面でもS&P500も
上昇していきましたが、香港ハンセン指数は中国の景気後退不安などもあり、
上下を繰り返す展開となっています。

 

さらに直近で見るとS&P500は8月末に頭打ちとなり足元では軟調な展開となって
いますが、先にも述べたように日経平均は8月28日(月)からきのうまでで8連騰
となっています。

 

まさに一強他弱の様相を呈してきており、これは稀に見るほかの市場では不透明
要因があるから日本株のエクスポージャー(投資割合)を引き上げようとする
動きからきているのではないかとみています。

 

一般的には最大のマーケットである米市場に他市場が左右されやすくなるの
ですが、今回のようにインフレがいつまで続くか分からない、利上げがいつまで
続くか分からないと米市場で不透明要因がくすぶる中でドル円は上昇している
という実態はあるということから外需日本株が買われているのがいまの日本株
です。

 

そのため、日経平均には採用されていない外需日本株が採用されているTOPIX
が同じ時期でアウトパフォームしている理由です。

 

(日経平均株価とTOPIXの比較・日足チャート)

 

よって海外のペンションファンド(年金基金)を含む多くのグローバルファンドが
ベンチマークとしている各指数に勝つために取りやすい戦略が優秀なパフォーマンス
を挙げている日本株に資金を向かわせようとする動きがまだしばらく続くものと
みています。

 

そのため、いまの円安基調のシナリオが変わらない限りは日本株の独歩高という
動きが続きやすいとみており、9月も荒れやすい相場と言われるだけに下押しした
ところは積極的に買い向かうタイミングと考えています。

 

 

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