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REPORTレポート

◆WTI原油は86ドル台半ばでのせめぎ合い

2023.09.11 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 32,606.84 -384.24
TOPIX 2,359.02 -24.36
マザーズ 750.25 -4.83
NYダウ 34,576.59 +75.86
ナスダック総合 13,761.53 +12.70
S&P500指数 4,457.49 +6.35

 

先週末の米国市場は3指数揃って上昇となりました。
ただ今週発表される8月の米CPI(消費者物価指数)を控えて
積極的な売買は手控えられ様子見ムードの強い一日でした。

 

前日までのダウは原油価格上昇や強い雇用指標から追加利上げ観測の警戒感が
強まり軟調な展開となっていましたが、この日は金利が4.3%を高値に高止まり
していることや今週新製品発表を控えてアップルが反発したことから小幅ですが
ダウ、ナスダックともにプラス圏での推移となっています。

 

13日に発表される8月のCPIでは前月比で0.6%の予想となっており、前月の
0.2%から上昇する見込み。

前年同月比でも3.6%の予想とこちらも前月の3.2%から上昇する見込み
となっています。

 

この物価上昇の要因は原油価格が足元で上昇してきていることに起因している
ことで予想が上昇となっていますがマーケットがこれを致し方ない一時的な
上昇とみれば影響はさほどないと考えていますが、単に数字だけを見て、
「物価上昇=株売り」というロジックでアルゴリズム売買が活発になれば
大きく下落するような展開も考えられます。

 

個別銘柄では、中国政府が政府職員のiPhone禁止との報道をきっかけに
2日続落となっていたアップルが小幅反発。
週末を前に売り方の買い戻しや12日の新製品発表イベントを意識した買いが
入った模様です。

その他バイオ医薬品のアムジェンやウォルト・ディズニー、ゴールドマン・
サックスなどが上昇。

 

一方で737MAXの今年の出荷機数が会社予想の下限になるとの見通しを示した
ボーイングが▲2%超の下落と下落となりました。

 

 

◆WTI原油は86ドル台半ばでのせめぎ合い

 

足元の物価上昇の趨勢を担っているのが先週からお伝えしているように原油
価格ですが、重要な節目となる86ドル台半ばでこう着しており、今週も
引き続きこの原油価格の動向にマーケットの注目が集まります。

 

(WTI原油・日足チャート)

 

以前にもお伝えしたようにチャートは上昇を示唆するカップウィズハンドルを
形成しており、これが示現すると上昇のサインとなります。

 

ただ足元では重要な節目とお伝えしていた86ドル台半ばでのせめぎ合いとなって
おり、ここで売り方、買い方の一大戦争が起こっている状況です。

 

売り方は下げにベットし、買い方はカップウィズハンドルを武器に上げにベット
しているわけですが、今週、来週あたりでどちらかに方向が出てくるとみています。

 

テクニカル(チャート)だけでなく、ファンダメンタルズも加味するとサウジが
9月までの減産を年末まで延長したことは油価の需給ひっ迫から上昇要因と
なりますし、季節要因でもこれから北半球に位置する西側諸国では暖房の需要増
からこれも油価の上昇要因となります。

 

これらを複合的に考えると上昇していきやすいタイミングとなっているだけに、
原油をベースとしたインフレ再燃は十分に考えられます。

 

ただマーケットやFRBを含む中銀が油価の上昇だけで素直に金融引き締め長期化を
示唆するかと言えば違っていて、原油価格は上図日足のチャートだけで見ても
上下に大きく動くことから一時的な要因と看做せば株価にも金融政策にも大きな
影響は与えないと思われます。

(日経平均株価・日足チャート)

 

話は変わって日経平均株価ですが、先週は8連騰した末に2日続落となり、9月6日
に一時的にチャートパターンのフラッグのトップをブレイクしたものの、それが
ブルトラップ(騙し)となりました。

 

目先の展開は今週前半は米CPIの発表もあって持ち高調整の動きが出やすい
ことからいったん下げが続いてCPIを過ぎた今月半ば以降から再度再度上を
目指していくような展開になるのではみており、次のフラッグトップを上抜けして
くるタイミングは今月下旬から来月上旬になってくるとみています。

 

 

 

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