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REPORTレポート

◆明日の米CPIが重要イベントではなくなった

2023.09.12 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 32,467.76 -139.08
TOPIX 2,360.48 +1.46
マザーズ 736.05 -14.20
NYダウ 34,663.72 +87.13
ナスダック総合 13,917.90 +156.37
S&P500指数 4,487.46 +29.97

 

週明けの米国市場は今月の利上げ観測の後退から3指数揃って上昇
でのスタートとなりました。

 

イエレン財務長官が週末のインタビューでインフレが着実に鈍化
しており、景気後退を回避する軌道にあると楽観的な見解を示したこと
に加えて、FRBの担当記者で知られるWSJのニックが「FRBは9月に金利を
据え置き、その後の金融政策も慎重に検討する」と報じたことで
今月行われる予定のFOMCでの追加利上げ懸念が後退し、金利上昇
圧力が緩和。

 

金利に敏感なハイテク株の多いナスダックを中心に買い直される
動きがみられ終始3指数プラス圏での推移となりました。

 

ダウは一時200ドル超の上昇を見せましたが、13日に発表を控える8月
の米CPIも控えていることから買い一巡後は持ち高調整の動きも出て
取引終盤にかけて上げ幅を縮小。

 

一方、ハイテク株の比率が高いナスダック指数はEVのテスラに材料が
出たことやアップルの新製品発表期待から終始買いが入る展開となりました。

 

個別銘柄ではEVのテスラがことし7月に生産を開始した自動運転車向けAI
モデル訓練スーパーコンピューター「Dojo」について、モルガン
スタンレーはDojoの同社に与える恩恵は大きく、時価総額を最大で約6000億ドル
(約88兆円)押し上げる可能性があると予想した。

 

これを受けてテスラは+10%の上昇となったほか、半導体のクアルコムは
アップルが自社開発しているモデムチップの遅れで同社の製品の調達契約を
3年間延長することが発表され4%の上昇。

 

アマゾン、メタ、マイクロソフトなどの主要ハイテク株なども買われて
ナスダックの上昇をけん引しました。

 

一方で売上高見通しを下方修正した航空防衛大手のRTX(旧レイセオン)は、
アナリストによる投資判断の引き下げも嫌気され▲8%安と急落。

 

その他、シュブロンやエクソンモービルなどのエネルギー株が下落。
軟調な展開が続いている半導体のエヌビディアは4日続落で取引を終えました。

 

 

 

◆明日の米CPIが重要イベントではなくなった

 

今回のFRBの担当記者であるWSJのニックが報道したことは単なる報道
ではありません。

 

ニックはFRBの代弁者としての立場であり、その彼から「9月は金利を
据え置き様子見するという報道があった=パウエル議長の意向」と
捉えてもらってほぼほぼOKです。

 

これにより、昨年から結果発表前に毎度怯え続けることになっている米
CPIは今回ばかりはどんな結果になろうと9月のFOMCには影響がないことが
分かりました。

 

もちろん事前予想よりもインフレが落ち着くことがマーケットにとって
プラスとなりますが、仮にも予想を上回る物価上昇の結果となったとしても
「9月追加利上げなし」の御託宣がありますので、じきにこちらへの安心感
が広がり、下押しするような場面では買われる動きになってくると思われます。

 

9月の追加利上げがないとすればドル円の上昇圧力も落ち着き、日銀による
為替介入観測も後退することから日本株にとって好都合な円安水準が保たれ
相場の下支え要因となってくるとみています。

 

8月に3月決算企業の第1四半期を迎え、企業の想定為替レートはドル円で
130円~135円としているところが多く、実勢レートの146~147円から
まだ10円~15円程度の円安乖離が生じており、11月に発表される中間
決算では輸出関連を中心に為替差益による上方修正ラッシュが出てくる
ものと思われます。

 

早ければ今月の下旬あたりからこの期待が意識されるようになり、11月
の決算発表時には日経平均株価はことしの6月に付けた高値33772円を
越えてくるとみています。

 

 

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