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REPORTレポート

◆米金利上昇で株安だが、プラスに考えれば・・・

2023.09.20 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 33,242.59 -290.50
TOPIX 2,430.30 +1.92
マザーズ 737.13 -2.77
NYダウ 34,517.73 -106.57
ナスダック総合 13,678.19 -32.05
S&P500指数 4,443.95 -9.58

 

きのうの米国市場はFOMCの結果待ちのため前日に続き様子見姿勢が強く、
3指数揃って小動きとなりました。

 

きのうから2日間かけて始まったFOMCですが、今晩の結果発表を控えて
様子見機運が強い中、原油価格が一時、1バレル=92ドル台半ばまで上昇
したことで米長期金利が上昇、4.37%と2022年10月につけた高利回りを
越えたことが重石となり米株は軟調な展開となりました。

 

ダウは一時300ドル超の下げ幅を記録しましたが、売り一巡後は下げ幅を
縮小させる展開、ナスダックも同様に朝から売り込まれましたが取引終盤
にかけて値を戻す動きとなりました。

 

個別銘柄では第3四半期の利益見通しを上方修正したUSスチールが4%弱の
上昇となったほか、メタ、アップル、ネットフリックス、テスラなどの
主要ハイテク株の一角も小幅上昇となっています。

 

一方で14日に上場した英半導体設計のアームはアナリストによる投資判断
の引き下げが尾を引き3日続落となり、前日比で▲5%の55.17ドルと初値の
56.1ドルを下回り、今後10年間で600億ドルをパーク・アンド・リゾート部門
への投資に向ける計画を発表発表したディズニーが財務悪化懸念から
▲3.6%の下落となりました。

 

 

 

◆米金利上昇で株安だが、プラスに考えれば・・・

 

きのうの米国市場は油価の上昇に伴いインフレ長期化懸念が意識され
米長期金利も昨年10月以来の高水準まで利回りが上昇する展開となり、
株価の重石となりました。

 

FOMCを控えていることもあって債券市場では余計に神経質になっている
ものと思われます。

 

しかし年内の利上げはあと1回あるかどうか、もしかしたらないかも
しれない可能性もあり得ます。

 

プラスに考えればここからの利上げは昨年から始まった利上げ開始時期
とは違い、利上げの最終局面に近づいているわけですのでここからの
更なる金利の上昇は中長期で考えればアップサイドは限られており、
むしろマーケットが金利上昇でアタフタしているところを積極的に
拾いに行く場面であると考えることもできます。

 

マーケットはいま「原油動向→金利動向→株価」を中心に注目が集まって
おり、逆を言えばここの心配がなくなるだけでよいということに捉える
こともできます。

 

CPIなどでも「価格変動の激しい食品とエネルギーを除くコアCPI」
という指標があるようにそもそも原油価格は変動が激しいものであり、
いまはサウジ、ロシアの自主減産などマクロのファンダメンタルズ要因も
あって上昇していますが、経済回復の遅れから中国では7月の原油輸入は
前月比で▲18.8%の減少となり、6月は月間ベースで過去2番目の高水準
となるなど需要の低迷が皮肉にも奏功してくれています。

 

(WTI原油・週足チャート)

 

足元の原油価格は昨年10月に付けた高値の位置が意識されており、利益
確定売りに押されている展開で、希望的観測を付して言うならば上昇は
このあたりで高止まりして再度80ドル台に下落していく可能性も十分に
あり得ます。

 

一方で上昇トレンド入りをしているため、前回高値をブレイクして100ドル
近い上昇もあり得ますが、そうなればドル高円安がさらに進むことに
なり、米株は金利高が重しで軟調、日本株は円安を恩恵に上昇という
可能性も出てきます。

 

そのため原油価格がどちらに転んでも日本株は外需関連、銀行を中心と
する金融株を中心に上昇しやすい環境が当面続くとみています。

 

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