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REPORTレポート

◆目先は報道ベースで乱高下続く

2023.10.19 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 32,042.25 +1.96
TOPIX 2,295.34 +3.26
マザーズ 673.03 +6.42
NYダウ 33,665.08 -332.57
ナスダック総合 13,314.30 -219.44
S&P500指数 4,314.60 -58.60

 

きのうの米国市場は、中東情勢への警戒感と住宅指標の強さから金利が
上昇したことから3指数揃って下落となりました。

 

中東ではパレスチナ自治区ガザの病院の爆発で多数の死傷者が出るなど
緊迫化が続いており投資家心理が冷える中、きのう公表された9月の米
住宅着工件数が年率換算で135.8万件と予想は下回ったものの前月から
増加、また8月の数字も上方修正されたことから米長期金利が4.9%台
後半まで上昇。

 

金利上昇により割高感が意識され株価の重石となりました。

 

(米住宅着工件数の推移)

 

住宅着工件数は3か月平均で見ると住宅ローン金利の上昇もあって、
低下傾向にありますが、金利が上昇する中でも緩やかな低下となって
おり、今回の9月結果は前月からは増加したことから金利上昇のきっかけ
になりました。

 

また政界では先日、米国初の下院議長解任という事態が起こりましたが、
18日2回目の議長選が行われたものの議長が決まらず政治の先行き不透明感
から財政を巡る懸念も強まりつつあります。

 

きのうはこのような形でネガティブ材料が重なったことで米市場下落と
なりました。

 

個別銘柄では、第1四半期(7-9月)決算を発表し、売上、利益ともに
予想を上回る内容となった日用品のプロクター&ギャンブルが3%弱の
上昇。

 

中東情勢の影響を受けて原油が上昇していることからシェブロンやエクソン
モービルなども買われ、米国によるイスラエルへの軍事支援の思惑から
防衛関連のロッキードマーチン、RTX、ノースロップグラマンなどが足元
では強い上昇を示しています。

 

一方で決算が冴えなかったユナイテッド航空が▲9%超の下落となり、
航空会社の先行き不透明感からアメリカン航空やデルタ航空なども軒並安。

 

投資銀行業務収益減少から減益となったモルガン・スタンレーも▲7%弱の
大幅な下落となりました。

 

 

◆目先は報道ベースで乱高下続く

 

足元ではガザ北部の病院が爆発したことでイスラエル、ハマス両陣とも
相手方が起こしたものと非難しており、イランはイスラエルへの原油禁輸を
イスラム諸国に呼びかけるなど中東情勢が緊迫化しています。

 

さらに「中東情勢緊迫化=原油上昇」これがセットで動いており、油価が
上昇すれば、金利の上昇へとつながってきます。

 

目先はこの中東情勢、原油価格の動向に市場の注目が集まり、金利と
株価が左右される展開となります。

 

逆に緊張緩和の報道が出てくると原油、金利の低下と共に株価が買い
直される動きが出てきて、しばらくは緊張と緩和で原油、金利、株式
が上下に翻弄される動きが出やすいとみています。

 

そのため上昇していく相場においそれとついていくと翌日には反落
という展開が想定されますのであくまでも逆張りスタンスで安く
なったところを拾って上昇したタイミングで売り抜ける戦略を
取るのが良いと思います。

 

この乱高下は今月末あたりまで続く可能性がありますが、11月に入ると
過去のアノマリー的には上昇しやすい相場つきになってきますので
この乱高下を仕込みの好機だと捉えています。

 

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