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REPORTレポート

◆中東情勢の落ち着きが金利を下げる

2023.10.20 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 31,430.62 -611.63
TOPIX 2,264.16 -31.18
マザーズ 659.51 -13.52
NYダウ 33,414.17 -250.91
ナスダック総合 13,186.18 -128.13
S&P500指数 4,278.00 -36.60

 

きのうの米国市場は、長期金利の上昇が重石となり3指数続落となり
ました。

 

きのう発表された週間の新規失業保険申請件数は予想21.2万件に対して、
19.8万件とついに20万件を下回る労働市場の強さを見せたことから
金融引き締め長期化への懸念は根強く、長期金利は高止まりを示しました。

 

ただこの日前半は、午後に行われるパウエル議長の講演の内容を見極めたい
として講演前までは様子見姿勢が強く、パウエル議長の講演が始まり、
議長が「不確実性とリスク、そして我々の到達点を考慮し、金融政策は
慎重に進めている」との発言に反応して買いが優勢となりました。

 

一方で議長は「高いインフレが依然リスクで、経済の強さが続いた場合、
追加利上げが正当化される」との認識を示すと米長期金利も直近での
最高水準の4.99%まで上昇し、再び市場は下落に転じ取引終盤にかけて
下げ幅を拡大する展開となりました。

 

個別銘柄では、加入者増と値上げが奏功し好決算を発表した動画配信
サービスのネットフリックスが16%超の大幅高。

 

同じく好決算を発表した通信のAT&Tも6%の上昇となり、同業の
ベライゾンも連れ高となりました。

 

一方で業績見通しが市場予想を下回った半導体製造装置のラムリサーチが
▲6%超の大幅安となったほか、値下げをしたことで売上、利益ともに市場
予想を下回ったテスラも▲10%近い下落となりました。

 

 

 

◆中東情勢の落ち着きが金利を下げる

 

「中東情勢緊迫化=原油上昇」

 

きのうもこのことについて触れましたが、中東情勢が緊迫化すると、禁輸
やらホルムズ海峡封鎖などで原油のパイプラインが遮断されるおそれが
あるため、原油価格に上昇圧力がはたらいてきます。

 

原油価格が上昇するということはインフレの継続を想起させるため
金利が上昇し、株価の重石となってきます。

 

 

(米長期金利とWTI)

 

上図を見ると分かるようにことし7月ごろからWTI原油と米長期金利が
リンケージして動いていることが分かります。

 

ということは、金利が下がるために効果てきめんなのが中東情勢の
鎮静化です。

 

鎮静化の報道が出てくると原油、金利の低下と共に株価が買い直される
動きが出てきて、しばらくは緊張と緩和で原油、金利、株式が上下に
翻弄される動きが出やすいとみています。

 

鎮静化以外で油価が下がるとしたら、周辺国に拡大しないダラダラとした
長期化です。

 

ポイントは「ダラダラとした」長期化であって、これであれば世界的な
原油の需給ひっ迫にもつながらないことから原油の上昇幅は限定的な
ものとなり、それが市場に織り込まれてくると原油の上昇が落ち着き
金利低下となってきます。

 

いまの中東情勢はイスラエルとハマスの戦いで終わるのか、はたまた
イランやヒズボラも参戦するような事態になるのか、拡大するかどうか
のフェーズにありますのでこれが見えてくるには時間が必要となります。

 

このような不透明要因が横たわるタイミングでは高配当かつ低PBRの
バリュー株
を中心に物色しておくのが安全な策となります。

 

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