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REPORTレポート

◆今週も高悪材料とイベント目白押しの1週間

2023.11.13 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 32,568.11 -78.35
TOPIX 2,336.72 +1.60
グロース 679.16 -12.84
NYダウ 34,283.10 +391.16
ナスダック総合 13,798.11 +276.66
S&P500指数 4,415.24 +67.89

 

先週末の米国市場は朝方はマイナスになる場面もみられましたが、金利の
上昇一服でハイテク株中心に買いが入り反発しました。

 

パウエル議長のIMFでの講演で「適切であれば追加の引き締めを躊躇しない」
と発言したことに加えて、アトランタ連銀のボスティック総裁やサンフランシスコ
連銀のデイリー総裁が「インフレ対処でまだやるべきことがある」と追加利上げ
の可能性を否定しなかったことから年末のFOMCではまだ利上げへの警戒感は
残っています。

 

さらに週末発表された11月のミシガン大学消費者態度指数は予想63.7に対して
結果は60.4と下回るも同時に発表された長期の期待インフレ率は先月の3.0%から
3.2%に上昇しており、米長期金利はやや上昇。

 

ただ上昇した金利は4.6%台で上下するなど大幅な上昇が見られなかったことから
徐々にハイテク株、半導体関連を中心に買いが広がる展開となりました。

 

業種別では全11セクターが上昇し、テクノロジー、通信サービス、一般消費財、
工業などが上昇率上位となり、個別銘柄では、アップル、アルファベット、
アマゾン、エヌビディア、テスラ、メタなどの主力ハイテク株が軒並み上昇。

 

マイクロソフトは上場来高値を更新となり、主要7銘柄、所謂Magnificent7
が相場をけん引し、高値を更新する動きとなりました。

 

その他半導体関連も堅調で台湾のTSMCの6%高を筆頭にKLAやラムリサーチ、
アプライド・マテリアルズ、AMDなどが大きく上昇し、インテルはダウ採用
銘柄で上昇率トップとなり、半導体株指数(SOX)は4%超とことしの5月
以来の大幅上昇となっています。

 

 

◆今週も高悪材料とイベント目白押しの1週間

 

11月のOMCが終わり、先週はパウエル議長の講演も極端はタカ派でもなく、
ハト派に傾倒するわけでもなく、追加利上げの可能性を残しつつも利上げの
最終局面であることを改めて示唆し、相場への影響は限定的なものとなりました
が、今週は今週でイベントが盛りだくさんとなっています。

 

まず、週末に飛び込んできたのが格付け機関、ムーディーズによる米債の見通し
を米財政赤字の高止まりと債務支払い能力の低下を理由からステーブル(安定的)
からネガティブに引き下げました。

 

ムーディーズは米国のAAA格付けを維持していますが、今回のネガティブの見通しに
関して1年半~2年の期間内に「安定的」に戻すか、実際に格下げをするかを判断
していきます。

 

これで有名どころ3社の格付け機関が米債に対して事実上の格下げとなったため、
今週以降で債券売りにつながるようであれば、長期金利の上昇につながるリスクも
出てきます。

 

次は今週いよいよ決着を迎えるつなぎ予算です。

共和党下院は政府機関閉鎖回避を目指してつなぎ予算を準備していると報じられ
ていますが、期日である17日までに合意できなければ政府機関閉鎖リスクが意識
されて売られる可能性が出てきます。

 

経済指標イベントは14日に10月の米CPI(消費者物価指数)、15日にPPI(生産者
物価指数)の発表を控えており、FRBがインフレ指標として注視している食品や
エネルギーを除いたコアCPIは前年比+4.1%の予想と前回9月と同水準の伸びに
とどまっています。

 

仮に予想通りに伸びの鈍化がみられなければ再び追加利上げが意識され、
ムーディーズの格下げも手伝って金利が再上昇し、株安につながる可能性も
頭に入れておく必要があります。

 

逆にこれらのイベントを無事通過することができれば、不透明要因が一気に
払しょくされることとなり、年末株高への大きな試金石となるとみています。

 

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