REPORTレポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価　32,585.11 +17.00
TOPIX　2,336.62 -0.10
グロース　678.06 -1.10
NYダウ　34,337.87 +54.77
ナスダック総合　13,767.74 -30.36
S&P500指数　4,411.55 -3.69

きのうの米国市場はダウは続伸した一方で、ナスダックは小幅反落と
指数まちまちの展開となりました。

きのうNY連銀が公表した10月の消費者調査では、１年先の期待インフレ
率が3.6％と前月の3.7％から0.1ポイント低下、5年先でも2.7％とこちら
も前月の2.8％から低下したことを受けて、米長期金利が4.6％台前半
まで低下したことを受けて利益確定売りを急ぐ展開はなく、前日終値
を挟んでの展開となりました。

金利は低下したものの、今晩発表される10月のCPI（消費者物価指数）
の発表や、17日に期限を迎えるつなぎ予算の趨勢を見極めたいとする
向きも強く、積極的に買う動きも乏しく、様子見姿勢の強い展開と
なりました。

個別銘柄では中国が「７３７Ｍａｘ」の購入再開を検討していると
報じられたことが好感され航空機のボーイングが4％の上昇を果たし
ダウ指数をけん引。

ITセキュリティのクラウドストライクは続伸し、小売のウォルマートも
上昇し、それぞれ年初来高値を更新。

一方で百貨店大手のコールズは5日続落となり、この日も▲4％超の下げ
となり、同業のノルドストロームも▲3％超の下落と年末商戦を前に百貨店
には期待されていないような下げとなっています。

◆決算発表を終え、国内企業の1株利益は+5.8％アップ

米企業の決算に次いで、3月期決算企業の中間決算を中心に国内企業の
決算も大詰めとなってきました。

日経平均採用銘柄で言えば、上方修正や自社株買いを発表したところも
多くその結果、1か月前にあたる10月16日の1株利益は2096.62円から
11月13日には2219.69円と123円上昇し、率にすれば+5.8％も上昇
したことになります。

「株価＝PER×EPS（1株利益）」

で計算されるため、株価の上昇要因はPERが上昇するか、EPSが
上昇するかで起こりますが、今回は後者の要因で上昇しており、極めて
「骨太の上昇」と言えることが出来るとみています。

逆を言えばPERによる株価上昇は政治や政策などの期待先行で株が
買われることで起こるため、その材料がなくなればシュリンクしやすく
脆い上昇になることが多々あります。

また上の計算式からも分かるように、EPSが上昇する株価の上昇は
PERが一定であれば、割高感も出にくいため俗にいうバブル的な
上昇とは一線を画します。

実際に1か月前（10月13日）の日経平均株価の終値は32,315.99円に
対してPERは15.33倍。

きのう11月13日の日経平均株価は32,585.11円に対してPERは14.68倍
と株価は上昇しているにもかかわらず、PERは1か月前よりもむしろ
割安な状態になっています。

加えて、今年の9月にはPER16倍超まで買われたこともあり、年末株高
を期待しての買いが膨らみ、再びPER16倍まで買われれば、

16倍×2219.69円＝35515.04（日経平均株価）

日経平均株価は35500円という価格も十分に見えてくる水準です。

目先はCPIやつなぎ予算の動向など、不透明要因が横たわっていますが、
仮にこれらの一過性の要因で下落する場面が見られればそこは年末に
向けての「最後の絶好の買い場」とみて、積極的に仕込みに回る
チャンスとみています。

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