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REPORTレポート

◆香港ハンセン指数の下落に警戒

2023.11.30 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 33,321.22 -87.17
TOPIX 2,364.50 -12.21
グロース 720.97 +9.85
NYダウ 35,430.42 +13.44
ナスダック総合 14,258.49 -23.27
S&P500指数 4,550.58 -4.31

 

きのうの米国市場は、前日に引き続き終値を挟んでの小動きで3指数
揃って小動きでの取引となりました。

 

FRBのウォラー理事が前日の講演で、利下げ開始に言及したことで
米長期金利が4.2%台で安定的に推移しているものの、そこからの金利
低下は限定的で株式市場もそれに連動する形で小動きとなっています。

 

29日にはクリーブランド連銀のメスター総裁も「現在の政策金利が
良い位置にある」と発言しており、FRB高官らが追加利上げの必要性が
あるとの論調から利上げの終了へと発言内容が徐々にですが変わりつつ
あります。

 

また朝方発表された7-9月期米GDP改定値では前期比年率5.2%増となり、
速報値の4.9%増から上方修正された一方、個人消費は速報値4.0%から
3.6%へ下方修正されたことはプラス材料。

 

ダウ、ナスダックともに高値圏でもみ合っている中で利益確定売りが
出ることも少なく、見方を変えれば動きのないもどかしい相場展開が
続いています。

 

個別銘柄では、8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、
売上高とも予想を上回ったサイバーセキュリティのクラウドストライクが
10%超の大幅上昇となり、年初来高値をさらに更新。

 

また100億ドルの自社株買いと増配を発表したゼネラル・モーターズが
9%超の大幅高。

 

好決算を発表したアパレルのGAPも買いが継続し1年半ぶりの高値を更新し
ている他、バンカメ、モルガンスタンレー、シティなど金融株も上昇し、
幅広い銘柄が上昇。

 

一方、香港ハンセン指数が下落していることを受けて中国関連のアリババ、
バイドゥ、JDコムなどが揃って小幅ですが下落となっています。

 

 

 

◆香港ハンセン指数の下落に警戒

 

(日経平均株価・日足チャート)

 

本日で名実ともに11月相場も終わりですが、日経平均株価は今月半ば
より9営業日連続で細かな上げ下げを繰り返しているだけのこう着相場
が続いています。

 

3月期決算企業を中心に中間決算が出揃って材料に乏しいことに加えて、
米国では利上げ終了の足音が近づきつつあること、とは言え大きく金利
も下落していかないこと、さらにロシアウクライナや中東情勢の緊張は
続いてはいるものの他国へ波及するような拡大は見られないことなど
から売りも出ず、積極的な買いもなされずといった状況になっているものと
みています。

 

このこう着相場の流れを変えるには新たな材料が必要なわけですが、
日米株価のこう着状況とは裏腹に足元では香港ハンセン指数が下落基調を
辿っていることは気がかりです。

 

(香港ハンセン指数と日経平均株価・週足チャート)

 

香港ハンセン指数は21年の頭から下落基調に入り、22年の下旬までその
下落が続きました。

 

黄色い矢印で示したように、23年頭に反発するも下降トレンドは継続して
おり、21年の動きと足元の動きがまったく同じ流れで下落が続いています。

 

瞠目すべきは白い四角で囲った下落が加速する場面ですが、このタイミングで
日経平均株価はどうだったか?というとオレンジの値動きで示しているように
幸いにも香港ハンセン指数の下落に連動はしていないものの、下落している
最中の日経平均株価は26000円~30000円弱のレンジでの上げ下げを繰り返す
という展開となっていました。

 

香港ハンセン指数が今後、同様に下落が加速していくようなことになれば、
日経平均株価もそれに連動して34000円あたりを上限に30000円あたりまでの
間でのレンジ相場に再び陥る可能性があることには留意しておきたいところ
です。

 

 

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