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REPORTレポート

◆日本株は円高が重しで追随できずも、海外勢の買いに期待

2023.12.15 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 32,686.25 -240.10
TOPIX 2,321.35 -33.57
グロース 662.01 -2.96
NYダウ 37,248.35 +158.11
ナスダック総合 14,761.56 +27.59
S&P500指数 4,719.55 +12.46

 

きのうの米国市場は利下げ観測が引き続き支援材料となり、金利が
低下し株高の動きが継続となり3指数揃って続伸、年初来高値を連日で
更新しました。

 

前日のFOMCでは来年3回の利下げの可能性が示唆され、パウエルFRB議長から
もハト派の発言があったことが米株市場に楽観的な見方を植え付けており、
前日に大幅高となったこともあって、きのうは小幅ですが連日高値を更新。

 

FRBの姿勢軟化をみて市場はFRBの見通しよりも多い年6回の利下げを織り込み
始めており、この日は米長期金利が一時3.8%台まで低下。

 

さらにきのう発表された11月の米小売売上高が予想▲0.1%に対して、+0.3%の
伸びを示したことも支援材料となりました。

 

(米小売売上高とS&P500の推移)

 

ダウは足元の続伸により、過去最高値を更新。ナスダックとS&P500は
年初来高値を更新しています。

 

個別銘柄では、アルミ大手アルコアがJPモルガンによる目標株価の引き上げにより
15%の大幅高。

 

冬の到来でCDC(米国疾病予防管理センター)がインフルエンザやコロナなど
呼吸系ウイルスの予防接種率を高めるよう医療従事者に促す警告を発したこと
から関連銘柄としてモデルナも10%弱の上昇。

 

利上げ期待による景況感の改善と原油相場の持ち直しを背景にシェブロンなどの
エネルギー株が上昇。金利低下から産金関連のニューモントやバリックゴールド
なども買われ、重機のキャタピラーや化学のダウ・インク、工業・事務用品の
スリーエムなど景気敏感株も上昇しました。

 

市場予想を上回る好決算を発表し、23年の生産台数計画を引き上げたEVトラック
のリビアンが14%高と急騰となったほか、これまで買われていた大型グロース
よりも中小型株が買われる動きが目立ちました。

 

 

◆日本株は円高が重しで追随できずも、海外勢の買いに期待

 

米国市場はことし最後の重要イベントであるFOMCを通過し、パウエルFRB議長から
来年利下げの議論をFRBメンバーと共に行ったことを会見で明言。

 

これを受けて猫も杓子も米市場の個別銘柄が上昇しやすい環境となった中、
日本株は米国が来年から利下げをするということで、日米金利差縮小から
ドル円相場では急速な円高進行が輸出関連株を中心に売りの材料とされきのうは
240円の下落となりました。

 

しかし、円高になることは総じて日本株の悪材料になるとは考えておらず、
今後は2つの期待値が待っています。

 

1:海外勢による日本株買い
2:新NISAによる円売りドル買い需要

 

1つ目は海外勢による日本株買いです。

 

(ドル建て日経平均株価・日足チャート)

 

上図はドル建てで見た日経平均株価ですが、外国人投資家からは円建ての日経平均株価
よりもこちらのドルベースでの日経平均株価を中心に見ており、これまで日本株を買って
も円安による為替差損で利益が乗りにくいという状況が続いていましたが、足元で
円高が進行したことにより為替差損が出にくい状況となりつつあります。

 

これを背景に海外勢が日本株を買い増してくる可能性があります。

 

2つ目は来年から始まる新NISAによるドル買い需要です。
新NISAにより日本の国民金融資産2100兆円の1%でも株式市場に流入してくれば
21兆円の買いのインパクトが示現しますが、残念ながらその資金の多くは米国市場
を中心としたインデックスファンドに投資されます。

 

しかしながら、日本市場にまったく資金が入ってこないわけでもなく、時価総額の
大きい各セクターの代表銘柄や高配当銘柄には資金流入が期待され、また海外株
を買うためにはドル建てで買わなければならないため、その際に円売りドル買い
の需要が起こります。

 

つまり、いくら米国で来年利下げが行われるとしても、今後どんどん円高が進行
するとは考えにくく、来年さらに円高になっても130円台前半あたりになると
みています。

 

よって足元の急激な円高進行は一時的なもので来年前半は130円台後半から
145円で推移するとみており、米国市場は上がり過ぎて逆に買うものがなくなって
きていることもあって、緩やかな円高進行による期待で海外勢の日本株に
注目度が高まっていくものと考えています。

 

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