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REPORTレポート

◆今週はFOMC、雇用統計と重要イベント控える

2024.01.29 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 35,751.07 -485.40
TOPIX 2,497.65 -34.27
グロース 714.12 -4.73
NYダウ 38,109.43 +60.30
ナスダック総合 15,455.36 -55.13
S&P500指数 4,890.97 -3.19

 

先週末の米国市場はダウは続伸、ナスダックは下落としすうまちまちの展開で
ダウは2日連続で史上最高値更新となりました。

 

週末に発表された12月のPCE(個人消費支出)は予想とほぼ一致し、エネルギー
と食品を除くコアPCEは前年同月比で2.9%と予想の3.0%を下回り、11月の
結果3.2%からも伸びが鈍化したことからインフレの落ち着きがみられました。

 

ただ、市場が前のめりになり過ぎていた3月の利下げ説が後退していることも
あって、米長期金利は4.1%台での推移となり、金利に敏感なハイテクの多い
ナスダックは下落となりました。

 

セクター別では足元で下落が続いていた原油価格が1バレル78ドル台まで回復
したことでエネルギーが上昇したほか、ヘルスケア、一般消費財、生活必需品
などが上昇。

 

個別銘柄では決算を発表し売上、利益ともに市場予想を下回る結果を示した
クレジットカードのアメックスですが、2024年の利益見通しを上方修正した
ことが好感されて7%の上昇。

 

その他宿泊サービスのエアビーアンドビーが5%、百貨店のコールズも4%高と
上昇。

 

一方でインテルは23年10-12月期決算と併せて示した24年1-3月期の売上高
見通しが市場予想を下回り、これが嫌気され▲11%超の下げとなったほか、
主要ハイテク株や半導体関連は小幅下げる銘柄が散見されました。

 

 

 

◆今週はFOMC、雇用統計と重要イベント控える

 

米国では10-12月期の決算発表が本格化する中、来週はアルファベット(グーグル)
、マイクロソフト、アップル、アマゾン、メタなど主要ハイテク株に加えて、
ダウ採用のボーイングなどが決算を予定しています。

 

加えて今週は30日、31日にFOMCが控えており、今回の金利見通しは据え置きと
なることがコンセンサスですが、注目はその後のパウエル議長の会見で利下げの
議論が進んだのかどうか、そしていつから利下げが検討されているかどうか
が注目です。

 

市場ではこれまで何度も前のめり過ぎとお伝えしていた3月の利下げ期待は後退し、
5月からの利下げ実施の確率が高まってきています。

 

まだ当面は具体的な利下げの時期に関しての言及は避けられるとみていますが、
会見のトーンから利下げが近いのかどうかに注目したいと思います。

 

さらに今週末には1月の雇用統計が発表されます。

現時点では雇用者数は16.8万人増の予想と昨年12月の21.6万人増から伸びが鈍化
する見通しとなっており、実際に雇用者数の伸びが鈍化すれば市場が期待している
5月の利下げの確度が高まり、雇用者数の減少はマーケットではポジティブとして
捉えられるとみています。

 

失業率においても3.8%と12月の3.7%から0.1ポイント上昇するとの予想で、
こちらも予想通りに増加すれば、金利低下を伴い、株式市場には追い風となって
くると思われます。

 

日本株もこの重要イベントを控えて持ち高調整、様子見といった形でこう着感の
強い展開も予想されますが、最近の相場は米市場に従属しない、日本株独自の
動きにもなってきており、先週は日経平均株価37000円到達を目前に日銀会合後
から下落に転じ、36000円を割り込み、1週間で1000円以上の下げとなりました。

 

足元の急ピッチな上昇に乗り遅れた投資家も多く、安くなったところは積極的
に買っていきたいという個人の待機資金もあることから、FOMC、雇用統計で
想定外の結果とならなければ、下値は限定的とみています。

 

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