TEL:03-6811-3246

10:00-19:00(土日祝も受付)
無料セミナーについて

REPORTレポート

◆次回以降のCPI発表前は神経質な展開

2024.02.14 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 37,963.97 +1,066.55
TOPIX 2,612.03 +54.15
グロース 720.48 +10.96
NYダウ 38,272.75 -524.63
ナスダック総合 15,655.60 -286.95
S&P500指数 4,953.17 -68.67

 

きのうの米国市場は1月の米CPI(消費者物価指数)の発表をきっかけに金利が
上昇、株安の動きで3指数揃って下落となりました。

 

朝方発表された1月の米CPIでは総合も食品とエネルギーを除くコアも前月、
そして前年同月比ともに予想を上回る結果となったことで鎮静化しつつあった
インフレに再燃の警戒感が出たことでFRBによる利下げ時期の後退の見方が
強まり米長期金利が4.0%から4.3%へ急上昇。

 

これを受けてダウやS&P500は連日最高値を更新していたこともあり、CPI発表
を契機に利益確定売りが先行する一日となりました。

 

ダウは一時750ドル以上下落したところから取引終盤に賭けてやや下げ幅を
縮小する形となったものの500ドル以上の下落で取引終了。

 

ハイテク中心のナスダックは▲1.8%の下落となりダウ以上の下げとなりました。

 

個別銘柄では、医薬品のバイオジェンが決算発表で売上利益ともに市場予想を
下回ったことで▲7%超の下落。

 

ホテルリゾートのマリオットインターナショナルは24年の業績見通しを
下方修正したことで▲5.5%の下落となり、アルミ大手アルコアや
百貨店のコールズなど幅広い銘柄が売られる展開となりました。

 

またきのうは半導体関連も利益確定売りが先行しマイクロンテクノロジー、
アプライドマテリアルズ、ASML、テキサスインスツルメンツ、TSMC
などが下げています。

 

 

◆次回以降のCPI発表前は神経質な展開

 

改めて今回1月の米CPIの結果は以下です。

 

*CPI [前月比] 前月:0.3%(0.2%から上方修正) 予想:0.2% 結果:0.3%
*CPI [前年同月比] 前月:3.4% 予想:2.9% 結果:3.1%
*CPIコア[前月比] 前月:0.3% 予想:0.3% 結果:0.4%
*CPIコア[前年同月比] 前月:3.9% 予想:3.7% 結果:3.9%

 

12月のCPIまではインフレの鈍化傾向が継続していて、市場もこのまま
緩やかながらもインフレが鎮静化し、FRBはインフレに勝利宣言をして
利下げが実施されるというバラ色の展開を想定していました。

 

しかし、今回のCPIの発表で総合とコアともに予想を上回る結果となり、
前月比ではどちらも伸びる結果となりました。

 

これがマーケットでは寝耳に水となって、今回の利益確定売りにつながった
わけです。

 

もちろん今回のCPIの結果だけで今後のFRBの金融政策がどうなるかは
まだ分かりませんが、2年前のインフレが加速していったときにそれに
合わせてFRBがFOMCのたびにに利上げを実施していったときにマーケット
は毎月のCPIの発表のたびに乱高下をしていました。

 

目先しばらくは2年前のように、CPIの発表がマーケットのボラティリティ
を高める材料になってくると思われます。

 

(マーケットの利下げ見通し)

 

今回のCPIの発表を受けて、マーケットが織り込む利下げの確率も
年6回から年5回へ下方修正は先日なされて回数自体は変わりませんが、
そのペースがFOMC会合ごとではなく、緩やかなペースになるという見方に
変わりました。

 

マーケットの利下げ見通しは5回ですが、FRBがことし利下げする回数は
3回です。

 

まだ若干ながらここに乖離があるので今後のCPIの発表次第では
マーケットの利下げ回数は5回から4回と下方修正される可能性があると
みています。

 

日本株においては、米長期金利が上昇したことから為替相場でドル円が
150円台に突入しています。

 

きのう日経平均株価は1000円を越える大幅高を記録し、一時38000円
を越える高値を付けました。

 

が、米株安の影響で日本株も利益確定売りに押される展開となってくると
みており、足元の急上昇に乗れていない投資家たちの買い意欲もあること
から下値は限定的と見る向きもありますが、急ピッチで上昇していた
こともあって、高値掴みをしていた投資家の売りが継続すれば、今月下旬
あたりまでは軟調な展開になる可能性があるとみています。

 

一方で指数自体は軟調となりますが、その分出遅れていたところへの循環物色
は継続するものとみてますので、日経平均株価に追随できていない銘柄には
買いが入るとみています。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

◆マナカブ公式ブログ
https://manakabu.com/news/

 

◆Twitter
https://twitter.com/manakabu

◆Facebook
https://www.facebook.com/manakabucom

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


一覧に戻る

ページトップへPAGE TOP