TEL:03-6811-3246

10:00-19:00(土日祝も受付)
無料セミナーについて

REPORTレポート

◆S&P500 マイナス1.37%、日経平均 マイナス0.69%

2024.02.15 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 37,703.32 -260.65
TOPIX 2,584.59 -27.44
グロース 723.05 +2.57
NYダウ 38,424.27 +151.52
ナスダック総合 15,859.15 +203.55
S&P500指数 5,000.62 +47.45

 

きのうの米国市場は前日のCPIの発表後からの下げは継続せず、ハイテク株
を中心に押し目買いが入り、3指数揃って反発となりました。

 

前日は1月の米CPIの結果が予想を上回ったことでインフレの鈍化傾向が
止まり、再び物価上昇していく懸念が広がり、ダウは500ドル以上の下落
となっていましたが、この日はシカゴ連銀のグールズビー総裁が講演で
「物価が2%を達成するまで利下げ開始を待つことを支持しない」とコメント
したことで利下げ期待が高まり、米長期金利が低下。

 

これをきっかけに取引終盤にかけてハイテク株の多いナスダックの上昇も
加速する展開となりました。

 

個別銘柄では、前日利益確定売りが目立っていた半導体関連の一角が買い
直される動きで英半導体設計のアーム、AMD、アプライドマテリアルズ、
ラムリサーチ、エヌビディアなどが上昇。

 

仮想通貨とオプション取引が好調で市場予想を上回る好決算を発表した
ネット証券のロビンフッドが13%高と大きく上昇しました。

 

その他、最大70億ドルの自社株買い計画を発表した配車サービスの
ウーバー・テクノロジーズが15%高となり、同業のリフトも好決算で35%
の大幅高となっています。

 

 

◆S&P500 マイナス1.37%、日経平均 マイナス0.69%

 

上の表題の数字は前日のCPIの発表を受けての日米の主要指数の騰落率
を示しています。

 

1月の米CPI(消費者物価指数)が予想を上回ったことから利下げの時期、
ペースが鈍化するとの見方から金利に敏感なハイテク株を中心に売り込まれ
ダウは▲1.35%、S&P500は▲1.37%、ナスダックにおいては▲1.80%の
大幅な下落となっていました。

 

2022年までの日本株であれば、「アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪を
引く」なんて格言があるように、米市場が大きく下落した際にはそれ以上に
下げることが往々にしてありました。

 

しかし、きのうの日経平均株価はザラバ中に一時400円ほど下げる場面が
ありましたが、大引けにかけて下げ幅を縮小させ▲0.69%、グロース250
に至っては+0.36%で大引けを迎えました。

 

為替が150円に再び乗せてきたという円安効果もあるかもしれませんが、
以前であれば金利上昇、米株安、円安となっても米市場が下落した際には
いくら円安であっても日本株の方が下が下大きくなる日が多かったです。

 

個別銘柄で見れば決算発表で値動きはまちまちなものの、押し目買い
意欲が強く、足元の上昇に乗り遅れた、または早売りしてしまって
キャッシュを使えていない投資家が多く、下げたところはすかさず
拾いに行く動きが強いことを示しています。

 

季節的に2月半ばから3月半ばまでは日米株ともに弱くなる傾向があり、
まだ予断はできませんが、前日の動きだけで見ると相当強いという
印象を持たざるを得ません。

 

16日には1月の米PPI(生産者物価指数)が発表されます。

 

CPIほどマーケットへの影響はないものの、今月初旬に発表されたISM
製造業景況指数のサブインデックスではインフレ再燃の兆候もみられて
いるだけに注意は必要です。

 

(1月のISM製造業景況指数サブインデックス)

 

総合は49,1と好不況の節目をまだ下回っていますが、新規受注が伸び、
顧客の在庫は減少(需要があるから)、そして仕入価格は需要に伴って
上昇となっています。

 

これを鑑みると明日発表の1月のPPIも上昇する可能性があり、再び
インフレ再燃から下落する可能性もあるので警戒感は必要です。

 

 

※本日の経済キーワード※

 

【PPI(生産者物価指数)】

 

生産者物価指数(PPI)は、生産者が出荷した製品や原材料などの販売価格
の変動を調査・算出した経済指標です。

 

米国では米国内の製造業者の販売価格を調査・算出した物価指数として、
毎月発表されています。
製造段階別(原材料・中間財・最終財)、品目別、産業別の数値が発表。

 

生産者物価指数は、物価上昇率を判断するときに用いられる数値で消費者
物価指数は実際に消費者が購入する際の小売価格に焦点をあてているのに対し、
生産者物価指数は出荷時点の販売価格を示しています。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

◆マナカブ公式ブログ
https://manakabu.com/news/

 

◆Twitter
https://twitter.com/manakabu

◆Facebook
https://www.facebook.com/manakabucom

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


一覧に戻る

ページトップへPAGE TOP