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REPORTレポート

◆イベント前の持ち高調整で日経平均は4万円割れ必至

2024.03.06 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 40,097.63 -11.60
TOPIX 2,719.93 +13.65
グロース 767.44 +0.75
NYダウ 38,585.19 -404.64
ナスダック総合 15,939.59 -267.92
S&P500指数 5,078.65 -52.30

 

きのうの米国市場は3指数揃って反落となりダウ、ナスダックともに▲1%超
の下落となりました。

 

2月のISM非製造業景況感指数がきのう発表されましたが、予想53.0に対し、
結果は52.6と小幅に下回り、前月の53.4からも悪化したことや、中国での
iphoneの販売不振でアップルが一時▲3%の下落となったことを受けて、
投資家心理が悪化。

 

さらに今週はパウエルFRB議長の議会証言や週末に米雇用統計の発表など
重要イベントを控えていることもあって、利益確定売りが出やすい一日でした。

 

セクター別では、エネルギー、生活必需品、金融が堅調だった一方、IT、
一般消費財、不動産、工業などが下落。

 

個別銘柄では、中国でのiPhoneの販売が低迷していると伝わったアップルが
売られ、セールスフォース、インテル、マイクロソフト、アマゾンといった
ダウ採用のハイテク株が売られ指数の重石となっています。

 

また中国でのEV出荷台数が落ち込んでいるテスラは、ドイツの工場で極左団体
による送電設備放火で工場を一時稼働停止したとの報道が嫌気され、▲4%弱
の続落。

 

一方、好調な決算を発表したディスカウントストアのターゲットが12%高
と急伸し、1ドルショップのダラーゼネラルやウォルマートなど小売りが堅調。

 

半導体関連株が軒並み下落する中、エヌビディアは終盤にプラスに転じ続伸。
AMDも一時3%安近く下げましたが、引けにかけて押し目買いも入り、前日終値
付近にまで値を戻す展開となりました。

 

 

◆イベント前の持ち高調整で日経平均は4万円割れ必至

 

今年に入り日米株価共に史上最高値を更新し、日経平均株価は足元で4万円の
大台を突破しましたが、きのうのアップルやテスラの悪材料、加えてISM
製造業、非製造業ともに業況が悪化したことを受けて景気後退へのリスクが
意識されたことで、日本株にも重しとなってくると思われます。

 

日米ともに半導体関連は今後の需要拡大で堅調なものの、その他のセクター
では業績面で玉虫色の状況となっており、相場全体では売りが出やすいものの
半導体関連は乗り遅れた投資家による押し目を拾う動きも出てくると思われ、
より濃淡のはっきりとした個別物色の動きになってくるとみています。

 

過去の日経平均株価のPERは14倍~16倍の間で推移すると言われており、足元
では16.88倍まで買われていて、過去平均からするとやや割高な水準まで
買われている格好です。

 

しかし、個人的には日本株をこれまで押し上げてきた要因は複数ありますが、
中でも主な要因は東証のPBR、資本コスト改革要請という長期的な大号令
が今後の日本市場の変化を期待して国内外から資金が流入しているとみていて、
ROE(自己資本利益率)が上昇することで過去の14~16倍とされていたPER
レンジが15倍~18倍などと緩やかにですが、切り上がってくるとみています。

 

3月5日時点のEPS(予想一株利益)は2375.45円となっており、仮に過去の
PER14倍で計算をすると日経平均株価は33256.3円となり、いまの水準から
7000円下ということになります。

 

ここまで下げることはないと思いますが、もし仮に下げるようなことがあれば、
日本市場のマクロ面での変化を無視した下げとなるため、絶好の買い場と
なってきます。

 

 

※本日の経済キーワード※

 

【PER(株価収益率)】

 

PERは、株価が1株当たりの純利益(EPS)の何倍になっているかを示す指標。

 

株価が企業の利益と比べて割高か割安かを判断するために用いられます。
PERは、「株価÷EPS(予想1株利益)の計算式で求められ単位は「倍」です。

 

一般的にPERの数字が大きいほど割高、小さいほど割安であると考えられます。
日本の上場企業の場合、PERはだいたい15倍程度が平均とされているので、
一般には、PER15倍を基準に、それよりも高ければ割高、低ければ割安と
判断されることが多いと言えます。

 

【ROE(自己資本利益率)】

 

ROEとはReturn On Equityの略称で、和訳は自己資本利益率のこと。

 

企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合で、計算式は
「ROE(%)=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100」で求められる。

 

ROE(自己資本利益率)は、投資家が投下した資本に対し、企業がどれだけの
利益を上げているかを表す重要な財務指標。ROEの数値が高いほど経営効率が
良いと言える。

 

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