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REPORTレポート

◆マイナス金利解除観測で円安株高

2024.03.19 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 39,740.44 +1,032.80
TOPIX 2,721.99 +51.19
グロース 740.45 +18.97
NYダウ 38,790.43 +75.66
ナスダック総合 16,103.45 +130.27
S&P500指数 5,149.42 +32.33

 

週明けの米国市場は3指数揃って反発となりました。

 

この日は、アルファベット傘下のグーグルの生成AI「ジェミニ」がアップルの
iPhoneに搭載されるとの報道が材料視されて、アルファベット株が上昇、一時
8%弱の上昇となったことがきっかけで主要ハイテク株がけん引する形で朝方は
買い先行でのスタート。

 

ただFOMCを控えている週ということもあって、取引終盤に賭けて上げ幅を縮小
させる展開となりました。

 

セクター別では、通信サービス、生活必需品、一般消費財、テクノロジー、金融
などが上昇した一方、ヘルスケアと不動産が軟調でした。

 

個別銘柄では、アルファベットが4%超の大幅高。AI搭載のiPhoneリリース期待から
アップルも一時3%近く上昇しましたが引けにかけて上げ幅を縮小させて終了。

 

スポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルY」を4月に値上げすると明らかにした
テスラも6%超の大幅高となっています。

 

その他半導体の一角も堅調で英アームやラムリサーチ、KLAなどが小幅ながら上昇
となりました。

 

一方で、データセンター関連のスーパーマイクロコンピュータが利益確定売りに
押され▲6%超の下落となり、半導体のテキサスインスツルメンツ、PCメーカーの
HPなどが下落しました。

 

 

◆マイナス金利解除観測で円安株高

 

きのうの日経平均株価は1032円高の39740円まで上昇となり、再び4万円を伺う
展開となってきました。

 

本日発表される日銀会合では15日より「マイナス金利解除が決定的」という
報道が日経新聞から出てきており、個人的には可能性がある程度だとみて
いましたが、マーケットはこれをそのまま鵜呑みにする形で悪材料出尽くし、
「噂で売って事実で買え」というように、まるで日銀がすでに公表したかの
ような反応を示した一日となりました。

 

少し前にマイナス金利解除の噂が蠢いている間は軟調地合いで、決定すると
株高になるとお伝えしていましたが、リーク記事がこれを囃した格好と
なっています。

 

こうなると無いとは思いますが、実際に本日の会合で解除なしという結果
になれば本来ならばプラス材料が不透明感が出てくることで株安に反応する
ことになります。

 

注目点はマイナス金利を解除した後の政策の方向性です。

 

日銀の植田総裁は「マイナス金利解除=金融引き締めではない」とこれまで
の会見でも再三にわたって喧伝しているように、利上げに進むことは考え
にくく、「データを見ながら慎重に金融政策を変更していく」、「景気が
弱含めば躊躇なく追加緩和を行う」と言ったヘッジ文言を残してのマイナス
金利解除の発表となるものとみています。

 

よって、上述の会見通りとなれば、「マーケットはマイナス金利を解除できる
まで金融正常化に戻れた」とポジティブな解釈をして、一段高になると
みています。

 

ただ、問題は翌日に控えるFOMCできのうもお伝えしたように今回のFOMCでは
四半期に一度の経済、金融見通しがレポートで公表されます。

 

市場参加者多くがことしの利下げペースが年3回から年2回などへと
ペースダウンしてしまわないかどうかという点に注目しています。

 

すでにこれを警戒してか、米長期金利は4.3%台まで上昇してきておりやや
嫌な展開です。

 

短期的な展開としては、マイナス金利を解除を好感し上昇するも、翌日の
FOMCを警戒して利益確定売りに押される、またはきのうの大幅高により、
先食いしてしまった分の揺り戻しで本日は小幅反落の展開になるとみています。

 

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