REPORTレポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価　40,888.43 +72.77
TOPIX　2,813.22 +17.01
グロース　755.22 -0.58
NYダウ　39,475.90 -305.47
ナスダック総合　16,428.82 +26.98
S&P500指数　5,234.18 -7.35

先週末の米国市場はダウは反落、ナスダックは続伸し最高値更新と指数
まちまちの展開となりました。

この日は経済指標の発表がなく材料に乏しい中、ダウ平均は前日までの4日間で
約1000ドル上昇していたこと、そして節目と意識されやすい4万ドル台乗せも
近づいてきたこともあって、短期的な過熱感が意識され利益確定や持ち高調整の
売りが出やすいタイミングとなりました。

個別銘柄では、アナリストが目標株価を引き上げたエヌビディアが買われた他、
ブロードコムやインテルなどが上昇。

グーグルやアップルなど大型ハイテク株の一角も堅調に推移し、ハイテク株の
比率が高いナスダックは小幅ながら5日続伸となり3日連続で最高値を更新。

一方、決算は良好だったものの先行き見通しへの失望売りでナイキが▲7％弱の
大幅安。

消費関連が弱いと判断されたためか足元上昇していた百貨店大手のノルド
ストリームやコールズ、メイシーズなどが軒並み利益確定売りに押されて下落と
なっています。

◆今週の材料は3月の配当落ちと2月の米PCE

今週は国内では27日に3月企業の配当優待の権利付き最終日を迎え、良く28日が
権利付き最終日となります。

権利落ち分の下落幅は260円程度と想定されており、今週は権利取りの売買、
権利落ち後の手仕舞い売りやクロス取引により乱高下しやすい展開に
なりやすくもなるかと思われます。

また米国では29日、米市場はこの日はお休みですが2月のPCE（個人消費支出）が
公表されます。

先週のFOMCでFRBによることしのPCEの見通しは2.4％、食品とエネルギーを除く
PCEコアは2.6％の見通しとしており、これに近い水準で推移すれば特段警戒
する必要はありません。

今のところコアPCEの事前予想が前年同月比で2.8％とやや強めの予想となって
いますが、これを上回らなければ今後年3回の利下げ予想に変更はないとみて
います。

日本株は先週末米市場でダウが5日ぶりの反落となった影響で利益確定売りに
押される場面もみられると思いますが、先週の日銀会合でのマイナス金利解除、
緩和は継続というスタンスが相場を下支えしてくれる要因となり、下げたところ
では押し目買い意欲も強く、4万円前後で一進一退の動きとなるとみています。

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