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REPORTレポート

◆需給絡みの相場で日経平均は3日ぶり反発

2024.03.28 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 40,762.73 +364.70
TOPIX 2,799.28 +18.48
グロース 739.23 -4.80
NYダウ 39,760.08 +477.75
ナスダック総合 16,399.52 +83.82
S&P500指数 5,248.49 +44.91

 

きのうの米国市場は3指数揃って反発となりました。

 

四半期末と週末がグッドフライデーのため休場、その休場となる日に2月の
PCE(個人消費支出)の発表が控えていて動きづらく商いも細りやすい中、きのう
は米長期金利が4.3%台あったところから4.1%台後半へ低下したことを受けて、
金利に敏感なハイテク株の一角が買われたほか、ダウ採用の景気敏感株が
買われ3指数揃って反発となりました。

 

金利低下が追い風になったものの上げ幅はダウよりもナスダックの方が小さく、
エヌビディアなどの下落が上値の重石となりました。

 

セクター別ではが全11業種が上昇し、公益、不動産、工業、素材などが上昇率上位。

 

個別銘柄では百貨店大手のコールズ、ノルドストリームが7~8%の大幅高となり、
メイシーズも4%の上昇と小売関連が堅調。

 

アルミ大手アルコアや産金関連のバリックゴールドやニューモントやフリーポート
マクモランなど資源関連も上昇し、ダウ採用銘柄ではボーイングや建機のキャタピラー、
ゴールドマンサックスやJPモルガンなど金融株も堅調、産業用ソフトウェアのハネウェル
なども上昇しています。

 

一方で、エヌビディアが2日連続の下落で▲2.5%となったほか、英半導体の
アーム、台湾のTSMC、ラムリサーチなど半導体の一角に利益確定売りが目立ちました。

 

 

◆需給絡みの相場で日経平均は3日ぶり反発

 

日本市場の年度末、年度初めは需給絡みの値動きとなりやすく、機関投資家などの
リバランスの持ち高調整、配当金の再投資による買い、またはそれを見越した買い
などが交錯する中で、きのうは為替相場でドル円が151.9円まで円安が進んだこと
が追い風となり、外需関連中心に買いが入り、日経平均株価は3日ぶりの反発。

364円高の40762円となりました。

 

来月4月1日にはことし初の日銀短観が公表されますが、前回昨年12月に公表された
日銀短観に記載の事業計画の前提となる想定為替レートはドル円が1ドル=139.35円、
ユーロ円が1ユーロ=148.80円となっており、実際のレートと比較すると
ドル円が約11円の円安、ユーロ円においては約15円の円安が進んでいることから
為替差益による行政の押し上げ期待が高まり株価上昇となりました。

 

 

もっとも先週の日銀会合でマイナス金利が解除され、金融政策の変更がある前まで
は日銀が正常化に踏み切れば日米、日欧の金利差縮小から円高に振れやすくなると
言われていましたが、事前に日経新聞などのリーク記事などがあったことや、植田総裁
のここ数カ月の日銀会合後の会見でマイナス金利解除後の金融政策について緩和姿勢を
続けていくとの方向性を十分に敷衍させていたこともあって、円高どころか、
為替の市場参加者からはまだまだ金利差は十分にあるとの見方が強く、円安が進行する
展開となっています。

 

これにより、神田財務官からは為替介入をほのめかす発言も出てきており、
「行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず、適切な対応をとる」と明言するまで
に至っています。

 

ただ過去の為替介入をみても円高に振れさせることは一過性であり、為替ディーラー
からすれば、日銀の為替介入でドル円が下落したタイミングは絶好の買い場とさえ
捉えられており、マクロの金融環境が変わらない限りは焼け石に水でしかありません。

 

それも神田財務官はじめ、政策当局は分かっているため実際にやるかどうかは
分かりませんが、そこで円高に振れて外需関連が売られるような局面が出たとしても
為替相場同様、絶好の押し目買いのチャンスとなってくると思われます。

 

本日は権利落ち日となり、その影響で日経平均株価は260円ほど押し下げられますが、
その落ち分をどの程度埋められるかが注目されます。

 

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