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REPORTレポート

◆グッドニュースでバッドリアクション

2024.04.03 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 39,838.91 +35.82
TOPIX 2,714.45 -6.77
グロース 713.83 -20.79
NYダウ 39,170.24 -396.61
ナスダック総合 16,240.45 -156.38
S&P500指数 5,205.81 -37.96

 

きのうの米国市場は好調な経済指標を背景に利下げ時期の後退観測から金利が
上昇、株価の重石となり3指数揃って下落しました。

 

先日のISM製造業景況指数が50を上回ったことに加えて、きのうは2月の
JOLTS求人件数が公表されこちらも小幅ながら予想を上回る数字が出て、
労働市場も堅調であることが確認されると米長期金利は一時4.4%台に上る
場面が見られました。

 

ダウは一時500ドルを越える下げ幅となりましたが、引けにかけてはやや値を
戻す動きで▲1.0%の下落。

 

セクター別ではエネルギーが上昇し、公益と通信サービスが小幅高。
一方でヘルスケア、一般消費財、不動産、テクノロジー、工業などの下げが
目立っています。

 

個別銘柄ではEVのテスラが発表した第1四半期の納入台数は前四半期比で
20.2%減の約38万6810台。

この納入台数の減少が嫌気され▲4.9%となり、S&P500、ナスダックの
重石となりました。

 

また医療保険事業者への政府の支払い方針を受けて業績の不透明感が強まった
ユナイテッドヘルスやヒューマナなどの医療保険株が軒並み大幅安。
ユナイテッドヘルスは▲6%超の下落となり、1銘柄でダウを200ドル超
押し下げました。

 

 

 

◆グッドニュースでバッドリアクション

 

米国は経済指標の強さが仇となり、利下げ時期の後退懸念が生じ、金利が
上昇したことや目先最高値を更新していたこともあり、利益確定売りに
押される展開となりました。

さらに

*イスラエルがイラン大使館を空爆
*メキシコが原油輸出を一部停止
*ロシアが原油を減産

 

これらの理由から足元では原油価格が上昇してきており、インフレ再燃が
警戒されつつあります。

 

これもインフレファイトをお題目に掲げているFRBにとっては利下げを正当化
させるには邪魔になってくる材料となります。

 

ということでしばらくはグッドニュースや原油価格の動向に金利が振らされる
展開になってくるとみていて、金利の上昇圧力、先高観が落ち着いてこないこと
には積極的な買いは手控えられそうです。

 

新年度入りしているのでニューマネーは入りやすい環境ではあるものの、
マクロ環境の変化で米国の利下げスケジュールにも変更が起こりそうということで
様子見姿勢にもなりやすく、日経平均株価で言えば目先38000円あたりまでを
下値として想定して見ておきたいと思います。

 

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