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◆イベント通過で米市場反発
2024.04.08 レポート -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,992.08 -781.06
TOPIX 2,702.62 -29.38
グロース 691.04 -5.18
NYダウ 38,904.04 +307.06
ナスダック総合 16,248.52 +199.44
S&P500指数 5,204.34 +57.13先週末の米国市場は3指数揃って上昇しました。
週末に発表された3月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が予想20万人に
対して30.3万人増と大幅に上回る結果となり、失業率も3.8%と前月の3.9%
から低下しました。この結果を受けて米国の労働市場は強く景気後退の兆しも見えないことから
FRBが利下げを遅らせる可能性があることから米長期金利は4.4%台まで上昇。これまでは金利上昇が重しとなって株安へとつながっていましたが、ダウは
前日までの4日間で1200ドル超下げていたこともあり、イベント通過で
買い戻し優勢の展開になり反発しました。個別銘柄では、メタやアマゾン、マイクロソフトなどの主力ハイテク株が上昇。
エヌビディアやAMD、ASML、KLAなどの半導体株も上昇しています。
一方で需要の低迷で低価格のEV開発を中止すると伝わったテスラが▲4%弱の
下落となったほか、バイドゥやアリババなど中国関連も軟調。百貨店大手のノルドストリームやコールズもさえない展開となりました。
◆イベント通過で米市場反発
先週末に発表された3月の米雇用統計は雇用者数も失業率も予想を上回る
良好な結果が出たことで金利は上昇したものの株価も上昇となりました。これまでは「グッドニュースはバッドリアクション」に繋がっていた米市場
ですが、先週の雇用統計ではそうはならず、強い経済指標をむしろ好感する
動きとなっていました。もっとも先日までダウもナスダックも最高値を記録した後に調整を迎えていた
こともあって、重要イベントを通過したことで買い直された節が強く、
メディアでは利下げ時期後退よりも米景気の強さが意識されマーケットが
これを好感したとの表現が多いですが、あくまでもこじつけでしかありません。為替相場では為替介入が警戒されていることもあり、強い雇用指標が出た
にもかかわらず、ドル円は介入が意識される152円にタッチすることなく、
その手前で高どまっており、いつ超えてもおかしくない状況にあります。中東情勢も緊張が高まっており、目先は原油価格の上昇に伴うインフレ
再燃と為替介入による一時的な円高進行が相場のボラティリティを高める
要因になりやすい時間帯がしばらく続くものと思われます。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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