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REPORTレポート

◆市場は年3回から年1回の利下げ見通しへ

2024.04.11 レポート

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

 

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 39,581.81 -191.32
TOPIX 2,742.79 -11.90
グロース 702.37 +0.82
NYダウ 38,461.51 -422.16
ナスダック総合 16,170.36 -136.28
S&P500指数 5,160.64 -49.27

 

きのうの米国市場はCPI(消費者物価指数)の結果が予想を上振れしたことで
3指数揃って下落となりました。

 

朝方発表された3月米CPIは

 

3月 CPI[前月比] 0.4%
〃 [前年同月比] 3.5%
3月CPIコア [前月比] 0.4%
〃 [前年同月比] 3.8%

 

という結果となり、上記の各項目で総じて0.1ポイントですが事前予想を
上回る結果となりました。

 

3月は季節的にもディスインフレとなりやすいとされていますが、今回の結果は
それを見事に裏切る形となったこともマーケットではネガティブサプライズ
となり、年3回の利下げ期待が後退。

 

CPIの結果を受けて米長期金利が4.5%を超える水準まで急上昇したことで、
株式への相対的な投資妙味が低下し、3指数ともに大幅下落となり、ダウは
▲1%超の下げとなりました。

 

個別銘柄ではビットコインが反発したことで保有量最大規模のマイクロ
ストラテジーが8%超の大幅反発となったほか、半導体のエヌビディアも反発し
2%弱と小幅ながら上昇。

 

原油価格が上昇していることでエクソンモービルやシェブロンなどエネルギー
関連株も上昇しています。

 

一方、金利上昇が逆風となる不動産セクターが大きく下落し、DRホートンや
レナーなどの住宅建設株が売られ、ホームセンター大手のホームデポも下落。

 

債券安による財務悪化懸念からUSバンコープやPNCフィナンシャル
など地銀株の下落も目立ちました。

 

 

◆市場は年3回から年1回の利下げ見通しへ

 

3月のCPIは事前の予想を上回る結果となり、株価の重石となりました。

 

(品目別)

 

品目別に見るとエネルギー価格が上昇したことでガソリン、電気料金が上昇
したほか、医療も含めたサービス価格が上昇しています。

 

これらサービス価格やシェルター(帰属家賃)などは粘着性の高い物価指数
であり、一度上昇するとなかなか下がりにくいのが特徴です。

 

今回の結果を受けて市場が織り込むことしの利下げ見通しも年3回から一気に
年1回へと下方修正されています。

 

(政策金利見通し)

 

市場が予想するのは9月に0.25%の利下げ、それ以降は来年1月に利下げとなって
おり、なかなか利下げが進まないという観測から為替相場でも足元で抜けきれなかった
ドル円152円を突破し、一時153円台で円安が加速しました。

 

加えて、サマーズ元米財務長官は今回のCPIの結果を受けて、「米金融当局の次の
動きが利下げではなく、利上げであるリスクを真剣に検討する必要がある」との
認識を示しており、年1回の利下げどころか再利上げの可能性も出てきています。

 

これを受けて夜間の日経先物も39000円あたりまで大幅下落となり、目先は為替
介入のリスクもあることから目先は売り優勢の展開になると思われます。

 

もっとも影響を受けやすいのは225に採用されている銘柄や外需関連であり、
一方で、為替や米金利に影響されにくい内需関連などは資金の逃避先として
物色される可能性もあるとみています。

 

中期的には米経済は強いため金利が高水準で推移してもそれに耐えられる経済
成長を遂げることができるのか、はたまた長期間の高金利に耐えられず徐々に
失速していくのか、という点に市場は注目してくると思われます。

 

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