2015/08/26

◆目先は戻り待ちの売りが上値を抑える

こんにちは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

うちの事務をやってくれている中西が本日別のスクールの株の勉強会に参加するようなのですが、そこの講師の方が書いているブログ記事を読んで「あーーーーー行きたくないっ、興味が沸かないっ」とぼやいていました。

 

僕も少し見せてもらったのですが、昨日の日経平均の乱高下をみて、後場から1000円近く値を下げる動きとなったことを受けてそこの講師の方が「ここで下げ止まらなければ下は16500円くらいありえそうですね」という書き込みをされていまいした。

 

この瞬間、まったく分かってない人が教えているということで急に行きたくなくなったそうです 笑

 

確かに

16500円までの下落は95%あり得ないです。

 

マーケットの中には「価値」「価格」が存在しています。

 

この価格というものはさまざまなセンチメント(市場心理)が需給を動かして価格として表れるので残り5%はその可能性もないわけではないという意味で。

 

昨日もお伝えしていたように、日経平均採用の225銘柄の1株あたりの純利益(EPS)は8/25付けで1262円です。コンセンサスの上方修正期待なども考えれば1320円

これで16500円で計算した場合のPERは12.5倍~13倍になってしまいます。

この水準はアベノミクスが始まる前の2012年10月頃と同水準となります。

当時はドル円で80円で動いており、デフレ不況からアベノミクス相場に転換する端境期でした。

景気も低迷し、企業業績も下向き、景気指数もネガティブな状況でしたので、株が買われず自然とPERが割安な水準に落ち込むような時期でした。

 

しかし今の実体経済は違います。

 

今回の下落で米国の利上げが遠のき多少円高に振れる動きになりましたが、東証1部に上場している輸出関連の平均のドル円想定レートは115円程度です。

現在ドル円は119円台半ばで動いているこの水準でさえも想定以上で動いているため、上方修正期待に変更はなく、毎月財務省が発表している貿易統計をみてもらえれば分かりますが、今年上期分(1-6月期)の輸出の伸びは+7.9%増(5期連続の増加)、中国においては+2.2%増(4期連続の増加)です。

ここの増加品目に注目してもらえればどの銘柄が上方修正、好決算を出しやすいか分かるんですけどね。

これについてはまた別の機会に。

 

 

実体経済と乖離して動いている中国株が日本に与える影響なんてものはほとんどなく、先日発表された7月の訪日外国人も単月で192万人を超えて、1-7月で1100万人超えです。

2020年目標の年間2000万人は米国の利上げが年末、遅くとも来年始まればさらに加速し2017年、2018年にはこの目標を突破するものと思われます。

 

ここで重要なのはその中でも景気低迷、株安で懐を痛めていると日本人が勘違いしている中国人の観光客数ですが、前年同月比で105.1%増の57.7万人の増加です。

参照:http://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/20150819.pdf

 

仮に株安、景気低迷で中国人が懐を痛めていればモノ消費するのが精一杯で後回しされる旅行などの「コト消費」にまわす余裕なんてないわけです。

 

なので16500円という数字は何かしら他にネガティブな材料などが出てきたり、戦争やテロ、天災など地政学リスクが重ならない限りはあり得ないでしょう。

 

日経平均16500円・・・ご迷答です。

さすがテクニカルだけで売買している人の典型的などんぶり勘定ですね。

 

さて、本日の日経平均は昨日の終値から小幅プラスでのスタートとなりましたが、9:30に上海市場が開くとその動向を見極めたいとする動きから売り物も出てきて一時は17714円の安値をつけました。

 

その後、上海市場が上昇を見せ始めると安心感が広がり再び買いが入るようになりましたが、10:30過ぎに上海市場では再び下落に転じる動きが見られると日本株も買いが引っ込みマイナスに転じるというような前場は不安定な展開となりました。

shanghai1

上図を見ても分かるように日本株と中国株は同じ時間帯で上下していることが分かります。

 

しかし、前引けあたりから再び上海市場が上昇を始めるとそれにつられた形で日経平均も上昇をはじめ後場になり景色は一変しました。

今まで手控えしていた買い資金、それに加えてこれまで下げの圧力となっていた空売りの買戻しが一気に始まり大引けでは18376円(+570円)と今年最大の上げ幅をみせ大引けを迎えました。

 

と昨日ここでも「今日が最後の下落になる」とお伝えしてたように本日は景色が一変し、大幅高となりました。

 

最終的な底打ちはもう少し日数が経ってみたいことには分からないところですが、多少の上下はあったとしてもここからさらなる下落が起きるということは上記でもお伝えしたようにセンチメントを弱める追加のネガティブイベントが起きない限りはないとみています。

 

 

◆目先は戻り待ちの売りが上値を抑える展開となる

8/17の20600円から本日の安値17714円までジェットコースターのように陥落していったため、この傷が癒えるには残念ながら多少の時間が必要になります。

 

過去のリーマンショック(2008年9月)はこれをきっかけとして世界的な景気減速時期に入ってしまったので別と考えて、

2011年3月の東日本大震災前の価格帯10200円まで戻るのに4ヶ月弱

2011年7月下旬からの下落から同値付近にまで再び戻ってくるのに約7ヶ月

2012年5月の下落から同値付近まで戻ってくるのに約7ヶ月

2013年5月23日(いわゆる5.23ショック、バーナンキショック)から同値付近に戻ってくるのに約7ヶ月

2014年1月のNISA口座運用スタートのタイミングで下落したものが同値付近に戻ってくるのに約9ヶ月弱

と各自過去のチャートを確認してもらえれば分かりますが、だいたい半年強の時間を要して下落前の水準まで戻していることが分かります。

 

2014年9月下旬からもQE3(米国の量的緩和)終了目前の時期で緩和策なしでの米国経済の回復が本当に可能なのか?という不安から株価は下落しました。

しかし、このときちょうど10月31日に日銀の追加緩和が発表されたことをきっかけに政策が株価を押し上げた形となり、わずか1ヶ月で戻り高値をつける展開となりました。(このように国の介入があればその限りではない)

 

通常の相場で過去の戻りを考慮すると、今年は6/24につけた高値20952円が最高値になる蓋然性が出てきています。

 

◆高ボラティリティが起きると、その後はしばらく狭いレンジでの上下を繰り返す

上記の時期のチャートを見てもらえれば分かりますが、大きな値幅調整が起きてしまうとその後は狭いレンジでの上下をしばらく繰り返す展開になります。

rangechart1

一つ例を挙げると、2011年7月~12年3月のチャートですが、下落直前の7/22の終値10132円から下落が落ち着いたと思われる目先の安値8944円(8/9安値)まで12営業日をかけて値を下げていきこのときマイナス14.6%の下落を記録しました。

 

その後の展開が四角で囲ったところになりますが、短期的なリバウンドで10000円回復とはならず天底8100円~9100円の狭いレンジでしばらくもみ合う展開となっています。

ほかの時期も確認してもらえれば分かりますが、だいたい同じような展開になっています。

 

そのため、今回も短期的に破壊的な値幅調整が起きてしまいましたので、日本に限らず日欧中でインパクトのある追加緩和が出ないことにはすぐさま20000円台回復になるかといえばNOです。

 

その理由として挙げられるのが19000円の壁です。

 

昨日の記事でも少し振れましたが今年に入ってから19000円前半を底値、20500円オーバーを高値とした展開が続いていたため、19000円台前半で拾っている投資家がたくさんいます。

 

今回それを割り込みましたので19000円台前半で仕込んでいる人は現在含み損を抱えていると言うことになります。

ということは言い換えればそこで株価の戻り待ちをしているということになり、19000円タッチし始めると急に上値が重くなり再び値を下げるという展開になりやすくなります。

 

これは一度では収拾が付きません。

なぜならば戻り待ちをしているのは一人ひとりの人間、投資家でありさまざまな感情がある中で相場と対峙しているわけです。

 

仮に19000円台前半で仕込んでいた個人投資家Aさんで説明します。

 

Aさんは暴落が起きる前に19000円で仕込んでおいて21000円オーバーを狙っていました。

しかし今回の暴落に飲み込まれてしまい現在大きな含み損を抱えている状態となっています。

 

ここから反発開始が起きて19000円台にタッチするとAさんの気持ちは

「もしかしてこのまま20000円再び回復してくれるんじゃないか?」という欲が出てきてしまいます。

 

しかし残念ながらおいそれと問屋が卸してはくれません。

 

ほかの投資家BさんやCさんもAさんと同じようなスタンスで臨んでいたとしましょう。

 

このBさんやCさんが同じく19000円で拾っていたとしてもAさんとは考え方が違っていて

 

「19000円まで戻ればとりあえず含み損解消するからここで手仕舞いして出直そう」と考えていた場合、ヤレヤレの売りを浴びせてきますので19000円台で急に上昇する力が弱まります。

 

大きな値幅調整が起きるとこのヤレヤレの売りが出てくるためそう簡単に直近つけていた高値にしばらく戻ることが難しくなるのです。

 

そして再びの下落、18000円台前半、もしくは割れまで下がればファンダメンタルズ的に割安な水準になるので再び買いが入ってきます。

そしてまた上昇してくると今度は一回目のリバウンドのタイミングで売りそびれていたAさんが今度は考え方を変えて「戻り待ちの売り」にスタンスを変えるので再び値を下げます。

 

これがしばらく繰り返されるため、狭いレンジで値が動くようになってしまうのです。

 

 

 

 

つまり、今回であれば19000円台前半に上値のしこりが出来上がっているということになりますので、目先の展開は17000円台後半~19100円程度のおよそ1000円程度のレンジ相場が戻り待ちの売りが解消されるまでしばらくは続くと思われます。

 

 ◆これを分かったうえでのここからのスタンス

19000円台前半に戻り待ちの売りのしこりがあることは分かった。

ではどうすればいいか?

 

ですが、短期売買中心の方は現在の18000円前後というのは逆を言えば底値になりますので、ここから19000円までの値幅で稼ぐということしか今はできません。

 

下落の時点でノーポジの方は「18000円で仕込み、19000円で売る」

このスタンスを繰り返していけば問題ないと思います。

 

暴落前にポジションを持っていて含み損を抱えている方(こちらの方が多いかと思いますが)であれば、

今の含み損がここからさらに大きくなるという可能性は低いため空いている資金でノーポジの方と同様に今のタイミングで別の新たな売られすぎとなっている銘柄を仕込み日経平均が19000円に上昇してきたら利食いするというスタンスを戻り待ちの売りが解消するまでは繰り返して利益を積み重ねて、新規仕込みの利確と同時にこれまでの含み損のものもゆっくりと手仕舞いして相殺していくというのがいいかと思います。

 

19500円程度まで上昇してくれば戻り待ちのしこりも解消されてきていると判断して良いと思います。

20000円どころで買っていた投資家の戻り待ちのしこりはさすがに今回の下げで損切り、追証による強制決済、投げ売りさせられている人が多いと思いますので19000円前半よりも戻り待ちのしこりは少ないはずです。

 

僕がやっている体験勉強会はこちらです
http://manakabu.com/taiken

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