2015/06/29

◆ギリシャの債務問題、不透明感強まり日経平均は600円安

こんにちは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

週明けの日経平均は、一時600円を超える下げ幅を記録し、終値ベースでは596円の大幅安となり20109円で大引けを迎えました。

 

週末、ギリシャへの支援協議が決裂したことを受けて、ECB(欧州中央銀行)は28日、ギリシャへの追加的な資金繰り支援を見送ることを決定しました。

 

 

これまで楽観的に見られていたギリシャのデフォルト問題ですが、いざこれが現実味を帯びてくるとやはり相場はその恐怖から悲観的な動きになりやすいということが本日の日本株の動きを見ても分かります。

 

 

ギリシャはそもそも2010年におこったギリシャショックから立ち直るためにこれまで緊縮財政をとってきました。
しかし、長引く緊縮に国民のストレスも溜まって、緊縮否定派のチプラス政権が立ち上がったわけです。
チプラス政権では緊縮をやめるということを大前提としてEU各国やIMF(国際通貨基金)などの債権者側と協議をしてきましたが、これが今回合意に至らず今月末の明日にIMFに支払わなければならない16億ユーロが支払えずデフォルトする可能性が高まっています。

 

◆お互いの期日までの歩み寄りの思惑に乖離が生じた結果の顛末

ギリシャは返済期日までの協議の中で、IMFやユーロ圏各国が譲歩してくると睨んでいました。

方や、IMFおよびユーロ圏はギリシャ側がユーロ圏離脱を懼れて緊縮策を受け入れると睨んでいました。

 

 

もちろんチプラス首相は緊縮否定派として選出されているわけですから、容易く緊縮策を受け入れることは出来なかったわけです。

 

この互いの意地の張り合いが裏目に出て結局決着が付かずに今回の債務不履行を迎えた形となったわけです。

 

 

 

◆匙を投げたチプラス政権

今回の結果を受けて、チプラス首相は自分の采配権限を投げ出し、ドイツ、フランスからの支援案の是非を問う国民投票を7月5日に実施することを発表しました。

 

これはギリシャ国民からしてみれば信任を損なうことになるでしょう。

最後までチプラスさんに決断して欲しかったというところが国民の本音である一方、チプラスさんの重責を考えると国民投票へ持ち込む気持ちも分からんでもありません。

 

 

国民投票の内容的には

1:「支援策を絡めた緊縮策を受け入れるのか?」

2:「EU側の支援策を断ってしまい、必然的にデフォルトを受け入れるのか?」

というものだと思われます。

 

上記の賛成が多数の場合、ECBからの支援が再開され、EUに残り債務返済を続けるということになります。

 

逆に、2番が賛成多数であれば、最終的にはユーロからの離脱を余儀なくされるでしょう。

 

 

さすがにEUから離脱してしまうことはリスクであると考える国民も多いと思いますのである程度の緊縮を受け入れてEU残留を望むのではないか?というのが僕の予想です。

 

ギリシャを除くユーロ圏18か国の政府はあらゆる措置を取る準備があるとの声明を発表しており金融市場の混乱を避けるために全力を尽くす方針のようです。

 

 

◆ギリシャ危機が与えるグローバルマーケットへの影響は?

これが財政的に厳しいスペインやポルトガルに波及することを恐れている投資家もいるわけですが、今回のギリシャ危機の債務の大部分はIMFやECB(欧州中央銀行)であり、ユーロ圏以外の対外債務は大きくはありません。

 

これを考えると、ユーロ全体や世界的な金融不安にはなりにくいとみています。

 

また、今年3月にスタートしたユーロ圏での量的緩和によりスペイン、ポルトガルの景気は回復基調にあることや、ギリシャのGDPはおよそ25兆円(ドイツは500兆円)というユーロ圏での規模を考えると小さいものなので、これが世界的な株安を引き起こす要因とは考えにくいと思います。

 

 

◆日本株の投資スタンスについて

日本株は変わらず堅調であり、ギリシャの影響も軽微であることを考えれば今回の下落は絶好の押し目であるとみています。

 

今晩の欧米相場次第では今週半ばまで調整的な下落が起こる可能性はありますが、国内の企業業績からみると20000円前後は拾いやすい水準であり、7月のサマーラリーに向けて株価上昇する可能性が高いことを考えると安くなった今、拾いたい投資家も出てくると思います。

 

 

日経平均は、本日20109円をつけて、本日付けでの日経平均採用銘柄のEPS(1株あたりの純利益)でPERを計算してみると、

20109円÷1257.97円(EPS)=15.98倍(PER)

 

とPER水準は16倍を割り込む水準まで下がっており、過去10数年間平均アベレージは15倍前後で推移していることを考えると、目先下限は

 

1257.97円×15倍=19000円割れラインまでであると考えられます。

 

これを聞くとあと1000円も下がる可能性があるのか・・・?

 

と恐怖かもしれません。

 

 

しかし、3月決算企業を中心に今期業績を控えめに予想していることを踏まえると今期EPSは1320円~1400円程度はあってもおかしくはないので、これで計算すると下値目処は

 

1320円×15倍=19800円あたりが妥当なラインかと思います。

 

◆注目は米国経済

ただ、上記の予想値は為替(ドル円)が現在の120円前後で推移することを前提で計算したものですので、外部要因により円高になるようであればこの限りではありません。

 

そのために注視しなければならないのはもちろん米国の経済指標、及び利上げということになります。

 

今週は木曜日に6月の米国雇用統計が発表されますので、その他の指標も踏まえて注目ということです。

 

 

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