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◆先週お約束の注目銘柄のご紹介
2015.05.28 注目銘柄 -
こんにちは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
日本株強いですね!まさかまさかの10連騰。
短期的には日経平均株価で言えば500円程度の下落調整が起きるものと思っていましたが、ドル円相場が119円~120円の長いレンジ相場から抜けて123円台後半まで円安が進んだことが日本株の後押しとなって日経平均は本日の大引け値で20551円をつけました。
ただ、何でもかんでも上昇しているというわけではなく、本日は上げ下げした銘柄がはっきりと分かれていました。
上げたのは日経平均採用の東証1部主要の銘柄というよりもその周辺銘柄。
TOPIXが上げていました。
逆に値下がりしていたのはジャスダック、マザーズの銘柄です。
マザーズの主要銘柄であるミクシィ【2121】は直近大きく上昇していたこともあって上値追い疲れといった
感じでしょうか。
ミクシィ【2121】
こうやってチャートだけを見てみるとすでに大きく上昇した感のあるミクシィですが、実際はまだ上昇してもいい銘柄であるとみています。
何度も言うようにチャートだけでは何もみえてきません。
ただ、現在やっている内容が永続的には続かないゲームアプリの開発というまさに「勝てば官軍負ければ賊軍」的ビジネスをやっていますので、目標株価は6500円~7000円といったところでしょう。
それでも今の株価からすると1000円以上の上昇はまだ見込めるのではないかとみています。
もう一つマザーズの代表銘柄といえば、サイバーダイン【7779】です。
こちらは、ロボットスーツHALで有名ですね。
映画「ターミネーター」に出てくるターミネーターを作る会社の名前から社名を取ったユニークな一面も持っている会社です。
今の世の中はめまぐるしくもの凄いスピードで様変わりしています。
頭の良い人たちは今のデファクトスタンダードをパラダイムシフトさせようと虎視眈々と狙っています。
20年前携帯電話が一人一台持つなんて予想もしていなかったように、タッチ操作で動かせるスマホが出てくるなんて想像もしていなかったように今の常識は非常識となり、今の非常識は10年後、20年後常識になります。
その一つがロボットです。
サイバーダインはまだまだ今期の見通しも赤字の会社ですが、今後少子高齢化が進みロボットに手助けしてもらうような時代はいずれ訪れると思います。
普及しだしたら早いですよ。
この銘柄は3年~5年の長期スパンで持つと面白いことになると思います。
そして何も高齢化は日本に限ったことではないですからね、海外でもニーズが起こることも考えるとモノ作りニッポンの技術を再び知らしめることができると思います。
NISA口座で運用している人なんか良いですね、長期投資で今の3000円の株価が将来的に10倍になる可能性はあるとみています。
このようにマザーズの主要銘柄は本日軟調な展開をみせていることから、日経平均株価が上昇すればすべての銘柄が上がるというわけではないのです。
上図はマザーズ指数ですが、日経平均株価が年初来高値を更新と毎日のように伝えている中、マザーズに上場している会社はそんなに買われていないということがお分かりいただけると思います。
未だ2013年5月につけた高値を超えきれずにくすぶっているということです。
この理由は日銀のETF買い入れやGPIFが東証1部の主要な銘柄を買っているということが最大の理由でディスクローズされている情報ですから、外国人投資家をはじめ多くの個人投資家たちも東証1部の主要銘柄を買っているということが大きな要因です。
そのため、マザーズ銘柄は現在は蚊帳の外状態というわけですが、相場には循環物色という言葉があるうように、いずれ上昇している銘柄も上値が重くなり、利食いした資金というものは、「どこかに出遅れている良い銘柄ないかな?」と循環をはじめ、マザーズ銘柄もその流れで買われていくことになってくるとみています。
これを見越してまだまだ狙い目の市場であるとみているわけです。
もう一つ、東証1部で注目している銘柄N【3●●●】社をご紹介します。
上図はN社の3ヶ月と1年間の日足のチャートです。
ほぼ底値圏で拾いやすい状況ですね。
ここで拾っていればまず負けることはないと思います。
このN社に注目している理由は以下3つです。
①業績の良さ
②投資利益率の高さ
③来月6/12発売の四季報夏号での業績の上ブレ修正
です。
まず①業績(経常利益[百万円])からです。
14.3月期実績 973
15.3月期実績 2987
15.3月期予想 3900
とすこぶる堅調な伸びを示しています。
また配当も前期30円配当から今期1株35円と、5円増配の見込みです。
②昨日の富士重工でお教えした投資利益率(中山式分析)を計算するとN社の投資利益率は29.3%です。
これは富士重工を凌ぐ利益率です。
100万円預託しておけば、1年間に29.3万円稼いでくれる計算になります。
次に、
③来月発売の四季報予想での上ブレ修正
来月発売の四季報 夏号では四季報独自予想で16.3月期の経常利益38億円→41億円へ上ブレでの掲載予定となっています。
これを四季報が発売されてから発見した方は喜んで買って来るでしょう。
多くの個人投資家は四季報が出てからその中から良い銘柄を探しますが、僕は今回5月半ばに発表された決算短信などをチェックしてすでに良い銘柄を探し済みです。
HPなどをみれば、四季報が発売される前に決算情報はチェックできますので、こういったところから良い銘柄を探すようにすれば、一歩抜きん出た投資家になれると思います。
上記の好材料を勘案すると目標株価は現在の1800円は激安であり、2500円程度はあってもいいとみています。
受講生の方は株価算定してもらうとこの会社の良さが分かると思います。
P.S
時間が経過したので公開します。(2015.7.7)
答えは日本商業開発【3252】でした。
今回の値上がりを取れた方おめでとうございました^^
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。