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◆市場には2つの価格が存在する

2015.08.15

こんにちは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【本日は8月15日です】

 

1年に1回はこの豊かな国に五体満足で生まれ、仕事が出来、楽しく笑い、恋をし家族や友と幸せを享受できている今があるのは、必死でこの国を作った先人がいたからこそだと思います。

 

親を大切に出来ない人間にロクな人間はいないと僕はそう思っていますが、

 

お盆に家族に元気な顔を見せ、先祖の墓前に花を手向け豊かな日本を命と引き換えに作ってくれた先人に感謝できていますでしょうか?

 

今日はそんな一年間の中でも大切な一日です。

 

皆さんもお時間があれば1分間、黙祷されてみてください。

 

 

さて、相場の話しに戻りまして株式市場の中では、「株価」「企業価値(実勢価値)」という2つの価格が存在しています。

 

株価とはマーケットの売り買いの中で付いた価格のことです。

企業価値というのは、ファンダメンタルズで決まっていくその企業の適正価格です。

 

マーケットでは常にこの株価と適正価格に相違が生まれています。

 

適正価格があれば、株価は動かないようにも見えますが、そうは問屋が卸しません。

 

株価を動かす材料というものが常に存在しておりそれはその企業の上方修正期待や下方修正懸念(いわゆる個別要因)、はたまたグリグジット懸念(ギリシャのユーロ圏離脱)、中国株暴落、人民元切り下げ(いわゆる外的要因)がセンチメント(投資家心理)を揺さぶり売り買いを生ませるわけです。

1

図で表すとこんな感じです。

株価はリスクオン、リスクオフの材料が存在しており、常に適正価格の周りを上下するような動きをしているわけです。

 

それによって株価が適正価格から乖離する

それが、多くの場合、魅力的な投資機会をもたらすことは株式市場が出来てから半世紀以上経つ今でも何ら変わらない事実なのです。

 

 

 

たとえば「株は安いときに買って高いときに売りましょう」

という言葉を株をやっている人なら一度は耳にしたことがあるでしょう。

 

ただ、この本質を理解している人は残念ながら少ないような気がします。

 

 

 

安いときに買って高いときに売るという言葉を聞くとチャートを頭に思い浮かべて、相場の波で考える方が多いのですが、実際はそういう意味の安い高いではありません。

 

今はパソコンで証券コードをたたけば簡単にチャートが出てきますが、50年前はどうだったでしょうか?

 

 

パソコンもない中、チャート(昔は罫線と呼ばれていました)をチェックするには新聞やラジオで株価の高値、安値、始値、終値を毎日チェックしてそれを自分でローソク足を書いて作っていかなければならない時代でした。

 

そんな大変面倒くさいことをやりながら株式投資を行っていかなければならなかった時代からこの言葉は存在していますが、果たしてその時代の「安いときに買って、高いときに売る」という意味は今のチャートを見てのそれと同じだったと思いますか?

 

 

 

そう考えると現代のチャートの波の中で高安と言っているのが、いかに浅はかな、断片的な物事の捉え方をしているのかが分かるかと思います。

sanei2

たとえばこちらのチャートを見てどう感じるかですが

 

「買いたい!」と思いますか?

それとも「こんなに上がっているからここから買うのはちょっと危険だから様子見しよう」と思いますか?

 

 

 

多くの方は後者だと思います。

チャートだけで見ればだいぶ上昇しているのでこんなところで買えば高値掴みしてしまいそうで怖い。

 

と思うと思います。

 

しかし上図の銘柄名は控えますが、今1500円を超えている状態ですが、ここから2倍になる実力を秘めています。

 

 

なぜか?

それは前半でもお伝えしたように3000円近辺に適正価格があるからなのです。

 

 

ちなみに僕はこの銘柄は3月13日に発売された四季報の時点で見つけていました。

 

僕はチャートで高安を決めるような断片的な見方は一切しません。

 

あくまでもファンダ(企業価値)でその会社を選んでいるわけです。

もちろん市場のセンチメントを考えれば短期的には値下がりすることもあるかもしれませんが、そんなときこそ逆にそっと拾っておけばそこから適正価格に向かっていずれ上昇しはじめることになると思います。

 

このほか、今年の3月13日の四季報時点で見つけていた銘柄の値動きが以下です。

toho1

 

fujicorp2

daiichi1

 

naigait2

どの銘柄を見ても3月からみるとその上昇率は15%強~大きいものでは80%弱上昇しているのがお分かりいただけると思います。

 

 

もちろん残念ながらこうならない銘柄もあります。

togami1

同じタイミングで注目していたこちらの銘柄は3月より右肩下がりに下落していき、7月半ばの決算発表を期にその内容が良かったことで息を吹き返しましたが、それでも勝てたとは言えません。

 

komatsu1

こちらも注目してからすぐ大きく上昇しましたがその後は緩やかな右肩下がりのトレンドを描いてしまっています。

しかしこういった銘柄は手早く見切りを付けて、下がる銘柄も出てくることを想定しての分散投資を心がけていけばトータルで勝つということができると思います。

 

株は100%勝てるルールなんてものは存在しません。

 

ただ、その勝率を高めていくことは知識さえつければ誰でも可能なことなのです。

7つ8つ勝って、2つ、3つしか負けない手法を身につけると、メンタルもぶらされずに効率の良い運用が出来てくると思います。

 

僕がやっている体験勉強会はこちらです
https://manakabu.com/taiken

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【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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