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2015.10.01 売買結果 -
こんにちは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
今週も日本株はボラティリティの激しい相場展開が続きますね。
本日から10月入りです。
早いものであと3ヶ月で今年も終わるんですね。
今年はオフィスを五反田に移したり、株のスクール事業以外にM&A、IPOコンサルの案件を平行して進めたりと体感的には今年まだ3、4ヶ月しか経っていないくらい時間が流れるのが早かったです。
さて、先月はFOMCで9月利上げが先送りにされて、市場には不透明感が継続するという流れになりました。
相場は投資家心理で動くものであり、投資家たちが最も嫌うのが「不透明感」です。
◆不透明感に付け入るヘッジファンド、イベントドリブンファンド
今は米国の利上げのタイミングにフォーカスされますが、方向性が決まらないことには投資判断が出来ないため、様子見姿勢という投資家が増えます。
様子見姿勢の投資家が多くなれば相場は小動きになりそうですが、手控える投資家が多いからこそ少ない資金でも相場を動かすことが出来るという見方も出来ます。
この様子見姿勢の中動き出すのが短期筋です。
所謂ヘッジファンド、イベントドリブンファンドです。
この短期筋が先物を中心に売買を行うことによってそれにつられたトレンドフォロー型のHFT(超高速取引)が稼動しさらに相場を押し上げる、今度はその流れに乗り遅れまいと手動でのトレーダーの取引が後追いし、高ボラティリティが起きやすくなるのです。
HTFの半自動売買が主流となってきたため、この動きは今後重要な経済指標の発表前の様子見タイミングでは逆に起きやすくなってくると見ていたほうがいいでしょう。
◆目先注目はISM製造業景況指数、雇用統計、U-6失業率
今週の注目指標は上記になります。
ISM製造業景況指数とは、製造業の会社の担当者に「お宅の会社景気はどうよ?」と景況感をアンケートし集計したものです。
ISM製造業景気指数、好不況の節目は50で、この50を上回っていれば景気は良い、下回れば悪いと判断されるものです。
以前のブログ記事でもご紹介しましたが、この数字が今年に入って節目の50は上回っていますが、米国が両手を挙げて利上げに踏み切れるほど良好とは思えないのが現状です。
去年の方が好調だったことが伺えます。
また昨晩発表された雇用統計の前哨戦であるADP雇用統計(民間集計)では予想19.0万人に対して、20.0万人と上ブレたことが利上げの不透明感の中、素直に好感されて昨晩のダウは200ドルを超える大幅上昇となりました。
今回のADP雇用統計を見ると、20万人のうち、10万人超が大企業での雇用者数の伸びを示しており、これまでの求人企業に変化が見られ始めました。(以前は飲食店や小売業などが多かった)
この状態が続くようですと消費行動にもつながってきて米国経済押し上げの圧力になってきますので、利上げ出来る環境には近づけるかなと期待したいところです。
ただ、ADPと今週金曜日に発表される雇用統計はズレも生じやすいのであくまでも参考程度に考えておいた方がいいでしょう。
最終的には市場の感心は明日発表の雇用統計です。
それとU-6失業率です。
完全失業率は7月時点で5.1%と今年に入り最低水準まで下がってきていますが、正規雇用を希望しているにもかかわらずパートタイムでしか職を与えられていない人を含めたU-6失業率は未だ10%を超えている水準にあり、「雇用の質」が改善されないことには止めておいた方がいいでしょう。
すでに利上げのタイミングを逃してしまったFOMCですからここでイエレンさんが「年内利上げ」にコミットし過ぎて利上げ強行に踏み切ることによって、米国の消費が抑制され、デフレに陥る可能性があることも想定しておかなければなりません。
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マザーズ値上がり率ランキング5位 PCIホールディングス【3918】
売買履歴は明日更新のため明日掲載したいと思います。
マナカブ生も同じ銘柄を探せたと思いますので、授業でお伝えしているタイミングでエントリーしていればガッツリプラスになっているはずですね^^
買われていた生徒さんおめでとうございます!
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。