-
◆150円の投資がわずか3日で1500倍になって返ってきた
2016.05.18 -
こんにちは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
きのう発表された4月の米国消費者物価指数をはじめ4月の米鉱工業生産指数、
4月の米住宅着工件数がいずれも市場予想を上回る強い内容となったことで利上げ観測が再浮上し、 債券利回りは上昇、米国株は前日の上昇の反動もあって序盤からやや売り優勢の展開と なりました。 特に消費者物価指数は前年同月比で前回の0.9%から1.1%
と上昇したことでこれまで緩やかなペースでの利上げとは裏腹にインフレ率が上昇す ることは実質金利を低下させることにつながります。 実質金利=名目金利-期待インフレ率
今回の内容を受けて、
市場金利もやや上昇に繋がってはいるものの、実質金利の低下を施すほどまでには至らず、 きのうの経済指標を受けてドル円は109円台半ばから108円台後半まで下落する展開となりました。 指標が良ければ利上げ期待が沸くため単純に考えれば「
金利上昇期待でドル高になるはずなのに・・・」 と考えがちですがこれは名目金利に注目する人の落とし穴です。 米国のインフレ率が上昇すれば、
実質金利を低下させるため日米の金利差が縮小し、相対的にドルの魅力が薄まるというカラクリです。 そもそも通貨というものは、インフレ・デフレで動く向きがありインフレ(物価上昇)の国の通貨というのは物の価値が上がるわけですから、通貨の価値は下がりますので通貨安にはたらきます。
逆に日本のようにデフレマインドが浸透していて物価上昇も儘ならない国の通貨は物の価値が下がるわけですから相対的にお金の価値が上がり通貨高になるのです。
これが昨今の円高ドル安を招いている要因です。
◆1-3月期GDPは良かったが、市場には歓迎されない
国内では朝方1-
3月期のGDP速報値が内閣府より発表されましたが、市場では2四半期連続のマイナス成長の可能性も出ていましたが、 予想0.1%に対して0.4%となりました。 参照(内閣府):
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/files/2016/qe161/pdf/gaiyou1611.pdf市場の希望としてはおそらく「少し悪い程度が望ましい」といったところでしょうか。
というのも、今週末にはG7財務省中央銀行総裁会議(仙台)、次いで来週には伊勢志摩サミットがあり、政策期待の高まりが株価上昇の起爆剤であるにもかかわらず、直前に発表されたGDPが思いのほか良かったんじゃ政府は財政出動の手を緩めるのでは?と逆の発想がマーケットには出てくるからです。
実体経済と政策、相場がぱっとしないだけに政策に期待が膨らむ中での予想を上回る結果はマーケットに歓迎されず消費増税延期案も含め政策がどこにコミットしてくるかが分からないという投資家心理が本日の日中の乱高下に反映していたような気がします。
◆150円の投資が1500倍になって返ってきた
タイトルにこう書きましたが、株価が3日で1500倍になったという話ではありません。
日本のマーケットは投資家にやさしく値幅制限(いわゆるストップ高、ストップ安)というものがありますので3日で1500倍になるような夢銘柄は出てきません。
150円の投資というのは日経新聞のことです。
以前に新聞から銘柄を探すのは間違いだとお伝えしましたが、これは、先日の日産と三菱自動車の資本業務提携などの好材料記事が出た銘柄を新聞記事を材料に買うのが遅いわけで、「バカとハサミは使いよう」ではないですが「バカと日経新聞も使いよう」なわけです。
僕は日経新聞を定期購読はしていません。
株やっているのに新聞読んでないの?と思われるかも知れませんが、先ほどもお伝えしたようにバカと新聞は使いようなわけで、新聞に掲載されるようなニュースは今はネットの方が早く簡単に手に入ります。
僕が新聞を買うときはこの4月下旬~5月半ばの決算発表ラッシュの時だけです。
このときだけ買う理由は、3月期決算企業の本決算が足元でラッシュを迎えていましたが、その結果が日経新聞の「投資情報」に掲載されるわけでですが、これをチェックしているのです。
決算短信をネットで1社1社開くよりも効率よく好業績の銘柄を発掘できます。
この中からキラリと光ったダイヤの原石が、ショーエイコーポレーション【9385】です。
業績は 16.3月期実績 17.3月期予想
売上高 145.6億円 158.7億円(+9.0%)
経常利益 1.0億円 4.8億円(+371.2%)
純利益 1900万円 2.92億円(1436.8%)
と素晴らしい業績の変遷を見せてくれています。
今期予想で算出されるPERは5倍(仕込み時点)、適正株価は700円オーバー(仕込み時242円)という超激安な銘柄に生まれ変わったわけですから
そりゃ目ざとい投資家は黙っちゃいないです。
株式投資って考えるから難しく考えがちですが、これって実は
「今日は何が安いかしら~?」ってスーパーのチラシをからお買い得品を探してるオバチャンと一緒なんですよね。
まさに買い物上手が株上手。
ショーエイコーポは本日仕込みからわずか3日で見事にストップ高となってくれました。
(↑クリックで拡大)
上記が僕のポートフォリオですが、242円で仕込んで、本日322円のストップ高となり3日で+32.78%の含み益が出ています。
本日少し利食いしましたが、残りの含み益+12万7200円です。
150円の投資が1500倍になったというのはこういう理由です。
チャート分析だけでこの形になったから買いだの売りだの言っている人は一生見つけることが出来ないでしょう。
それをルールや根拠のある売買と堂々と言っている御姿、、、まさに片腹痛し。
僕からしてみればそんな稚拙なトレード、根拠とは呼べないやり方でやっているのと同然です。
6月に開催予定の無料メルマガ読者セミナーでは、「値上がり根拠のある銘柄」をいくつかご紹介したいと思っていますので、セミナー参加予定の方はお楽しみに^^
ためになったと思ったらクリックお願いします
人気ブログランキングへ<無料株式セミナー サンプル動画>
人数限定無料株式セミナーはこちらです
https://manakabu.com/taiken
-
【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。