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◆2017年相場を漢字一文字で表すなら、、、

2016.12.17

こんにちは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

毎年師走になると、今年一年を漢字一文字で表す「今年の漢字」というものが恒例イベントとなって久しいわけですが、ご周知の方も多いと思いますが、今年の1位は「金」でした。

 

今年はリオ五輪が開催された年という事もあって、日本が金メダルを数多く獲ったこと、舛添氏の政治資金問題、急にポッと出で出てきたPPAP(ピコ太郎)の衣装の金色などで金となったようです。

 

2位以下は下記の通り。

2位「選」、3位「変」、4位「震」、5位「驚」、6位「米」、7位「輪」、8位「不」、9位「倫」、10位「乱」

 

今年も振り返るといろいろとあったわけですが、僕もこれに倣って相場を漢字一文字で表すならと考えてみました。

 

ただ、今年を振り返るということでは何の面白みもないですし、株価というのは将来を見通して動くことから来年、2017年の相場を漢字一文字で表すならというお題目で考えてみました。

 

来年の相場を漢字一文字で表すなら、ズバリ

 

「覆」です。

 

 

何やら穏やかじゃないですね。

 

そうです、来年の相場はいろんなことが覆る一年と考えてください。

これまで相場の上で常識だったものが常識ではなくなります。

 

来年は米国ではトランプ氏が大統領に就任します。

セルサイド、バイサイドどちらのエコノミスト、ストラテジストにも言えることですが、彼らの多くの見解は来年はトランプ氏が大規模な財政出動、インフラ投資、減税措置を実行出来れば、ドル高になると言っています。

 

しかし、このまま期待で終われば逆に動くと。

 

今の日米株式市場の上昇はこのトランプ氏の政策期待で10年間で1兆ドルのインフラ投資による国債の大量発行が思惑となって10年債利回りが上昇し、ドル高が巻き起こり円安となっています。

 

これは紛れもない事実です。

そしてこのドル高円安が日本の輸出関連の為替差益による利益の押し上げにつながるであろうという期待から日本株も上昇しているわけですが、識者の多くは、この期待が剥がれれば当然ながらドル安円高にアンワインドしてしまうリスクが台頭していると。

 

でもね、そんなこと当たり前のことなんです。

つまりここまでの話はある程度の知識人であれば想定し得ることなのです。

 

今は期待で動いている相場も実際の政策が打ち出されれば期待と事実との狭間で相場の流れが変わる可能性があると。

 

 

彼らは過去の動きから未来を想像することは得意ですが、想定外なことへ思慮を巡らすことは苦手分野です。

 

そのため事実が出てそれに対してあーだこーだ言うしかないことは仕方のないことかもしれません。

 

どこのアナリストもストラテジストもまったく言っていない、これまで常識として捉えられていたことが覆る一年になるでしょう。

 

来年の漢字一文字でお伝えした「覆」に隠されているように。

 

 

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【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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