-
◆年末年始、相場で注意すべきこと
2016.12.26 -
こんにちは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
先日、https://manakabu.com/post-6555/
のブログ記事でご紹介していた銘柄ですが、他にも同銘柄を保有していたマナカブ生もいらっしゃって嬉しい報告をいただきました。本日は、その銘柄名を発表します。
まずはその銘柄のチャートですが、材料を手掛かりに出来高を伴って上昇しました。
本日、日経平均は31円安と小動きの中、高値を更新して上昇となりました。
短期でこの急騰を取れた方は本当に良い年越しが出来そうですね^^
注目材料になったのは、この会社が海外大手のフラットパネルディスプレーメーカー複数社から総額180億円の受注を受けたことでした。
もともとこの会社の今期の見込みが450億円でしたから180億円上乗せで増加率にして4割。
これが同業のFPD、有機EL大手のキヤノンや東京エレクトロンではこうはなりません。
ちなみにキヤノンの今期の売上高は3兆3600億円、東京エレクトロンは7620億円です。
この巨大企業の受注が180億円増えても全体からすると微増です。
銘柄を選ぶとき、どうしても有名な企業となるとすでに成熟しているところになりますので1兆円の売り上げを2兆円にするのは至難の業です。だから大型株がストップ高になるようなことは年に数える程度しか起こりません。
しかしながら成長期の企業であれば100億円の売り上げを200億円にするハードルは上記に比べると低く、また材料が出れば当然ながらそのインパクトも成長企業の方が大きく影響します。
FさんからいただいたLINEメッセージ
そう、正解はFさんのLINEでも書いてあるVテクノロジー【7717】でした。
そして、残念ながらVテクは買えてなかったという嘆きもありつつ、ほかの銘柄でしっかりと利益を出されているAさん
◆年末年始、トレーダー、投資家がやるべきこと
そして、Aさんからのご質問で、年末年始をどう過ごしたらいいか、何に気を付けておくべきかというご質問をいただきましたのでマナカブ生に共有したいと思います。
年末年始は日本市場のみならず世界のマーケットも休場に入ります。
経済指標も30日発表の米国のシカゴ購買部協会が発表する景気指数が最後です。
来年は2日にフランスの12月の製造業PMI景気指数を皮切りに相場がスタートします。
このあたりの指標はマーケットに対する影響度は低いためさほど注目に値する指標ではありません。
ただ1月3日に発表される米国の12月のISM製造業景況指数は足元のドル高がどの程度米国の製造業の景況感に影響しているかを見るためには重要な指標です。
そういった意味で別のところに警戒するとしたら今は地政学リスクでしょうか。
最近もトルコでロシア大使が銃殺されたり、ドイツベルリンでは市場にトラックが突っ込んだりとテロ事件が起こっており、年末年始世界各所で人が多く集まるようなイベントが盛りだくさんですのでそこを狙ったテロが起こらないとも言えません。
米国や欧州の大都市圏で集団テロが起こってしまえばリスク回避の投資マネーの引き上げ、安全資産への資金シフトから円が買われるという動きになるため注目するのは相場は休場だったとしても世界のニュースに目を向けることは重要かと思います。
また、今年の自己トレードを振り返り成功したもの、逆に失敗したものを見直す時間は作った方が良いです。
何がいけなかったのか?
ルールで負けたのか?それともルール通りにやらずに自分のせいで負けたのか?
この検証をしっかりと行って来年の相場に臨んでもらうと良いと思います。
ためになったと思ったらクリックお願いします
人気ブログランキングへ
-
【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。