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◆マジで面白いように下落してくれました
2018.10.15 -
こんにちは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。
日本株は週明けの本日も暴落が止まず、日経平均株価は前日比▲423円、率にして▲1.87%の下落となりました。
10月2日に24448.07円の高値を付けた後、本日終値22271.3円とわずか8営業日で2176円下げたことになります。率にして▲8.9%です。
僕は日々のメルマガで10月4日にはこんな内容をお送りしていました。
*ここから*
◆株式益利回り-長期金利=3%未満は要警戒
特徴的なのが、2008年のリーマンショック以降、益利回りと長期金利の差が3%未満となったところで株価が急落する場面がみられるようになってきました。
足元ではこのS&P500指数の株式債券利回り格差は2.4%と警戒水準の3%を下回っており、ことし2月の暴落が起こった際も金利急騰がトリガーとなり、米国株は売られリスクオフからドル安円高、日本株安へと波及してきました。
先日もご紹介した投機筋の円ポジションを見ても、再び円ショートを積み上げてきておりこれが何らかのきっかけでアンワインド(買戻し)されるような展開となれば2月の暴落時と同じ展開で為替でドル安円高を巻き込みながら日本株下落へとつながってくることには要警戒です。
いまはイタリアの債務拡大懸念からユーロが売り込まれやすい展開で、なおさらドルが買われやすく、投機筋も積極的にリスクテイクして円売りに傾斜しているはずですので、これがドル円で見ても足元の114円台半ばまできのう急上昇しているものと考えられます。
(ドル円の推移)
ついにドル円は年初来高値を更新してきていますが、そのペースがかなり急ピッチであり、多くの製造業はこれに対応しきれていないと思われます。
相場は常に呼吸をしています。
吸い上げたものはあとはどこかで吐き出すしかありません。*ここまで*
本日、同じことを某セルサイドのストラテジストがメディアで話していましたが、結果でコメントを発することなら誰だって出来ます。
起こる前に警鐘を鳴らしておくことが大事です。
◆裏に暗躍するは足の速いヘッジファンド勢
なぜにこんなに激しい展開になっているかと言えば、この裏には足の速いヘッジファンドが売り買いを交錯させていたからにほかなりません。
これを見てもらえれば一目瞭然ですが、ヘッジファンドが先物を中心とした売買を繰り返しており、彼らが買えば日経平均株価は上昇し、売れば下がるという展開が如実に表れています。
2月の暴落時にも彼らが先物を連日のように売りまくり下落を喫する展開となりました。
1月4週目からなんと8週連続、額にして4.6兆円もの大量の先物を売ったことで日経平均が値崩れを起こしたことは間違いありません。
◆いまは小回り3週間
相場には「小回り3ヵ月」という言葉があります。
これは、上げ下げのサイクルがだいたい3ヵ月程度で起こるということを示したものです。
しかし、いまはどうかと言えば、この上げ下げのタームが非常に短くなってきています。
日経平均株価は6月12日に23011.57円の高値を付けた後、17営業日後の7月5日には21462.95円の安値をつけ、その後8営業日後の7月18日には22949.32円の高値をつけるといった上へ下への大騒ぎ状態です。
この展開はさらに継続されその後の18営業日後の8月13日には再び21851.32円へとシュリンクし、11営業日後の8月28日には23006.77円へと持ち直し、8営業日後の9月7日には再び22172.9円まで下落となりました。
そこから15営業日で一気に24448.07円の高値をつけに行きます。それが足元直近高値の10月2日、そしてそこから今回の2000円以上の大暴落までに要した時間はわずか8営業日でした。
この動きを彼らの売り買いに照らし合わせてみれば完全一致することがお分かりいただけるかと思います。
相場は小回り3ヵ月です!という表現には今昔の感が否めません。。。
こうも大幅な下落が起こるとよく「どこまで下げますか?」という質問をいただくことがありますが、答えはたった一つ、彼ら投機筋が売りをやめれば止まります。
それくらい彼らの日本市場に対する影響度は強まっているというわけです。
特に今年は前掲のブログでも紹介したようにヘッジファンドたちのパフォーマンスが良くない年です。
ともすれば日中の立会時間で大量に先物買いを行い、ナイトセッションでは大量に売るような無茶苦茶なことをしでかしてサヤを取ろうとしています。
マナカブ生はこの下落でもしっかりと利益に変えてくださっているようで何よりです。
Yさん
Yさん、その他これまでブログでたくさんご紹介している皆様、おめでとうございます^^
展開が読めればこれだけ稼ぎやすい日本市場はありません。
ありがたいことです。
おそらくこの下落でヤラれた個人投資家も多いと思います。。。
なのでせめて得た利益を消費に回して少しでも日本の景気浮揚の一助にしてください。僕らはマーケットがあればいつでも稼げます。宜しくお願いします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。