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◆今回の下げの主体はまたしてもヘッジファンド

2018.11.05

こんばんは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

先週発表された10月4週の外国人投資家の売買動向を確認すると現物は▲3174億円で、10月2週より3週連続での売り越しとなりました。

 

しかしながらこの売り越しに転じた足元3週間の日本株の売り越し額はネット合計で▲8600億円程度で1兆円にも満たない金額です。

どうしてもこの売りのボリュームと今回の24000円から21000円までの大きな下げ幅には整合性が取れません。

 

そこで、ここに先物売買を加えて見てみるとこの下げの正体が分かってきます。


先物をみると日経先物、TOPIX先物ともに現物を越えた売りが出ていたことが分かります。

現物先物の3週間の売り越し合計額は▲4.2兆円に上り、うち8割弱が先物による売りであったこということになります。

 

先物の売買を含めた日経平均株価との推移

これなら絵面的にも納得感があります。

 

以前ブログでも書きましたが、相場は「小回り3ヵ月」と言いますが、足の速いヘッジファンドが日本市場では騰勢を強めてきており、彼らの先物を中心とする舵取り(売買)によって「小回り3週間」程度で上げ下げの流れが変わる「超短期急勾配相場」になっているということを示唆しています。

 

明日(日本時間では7日)はいよいよ中間選挙です。

この結果を担いだセンチメンタル分析が稼働し、相場は再びボラタイルな動きになるはずです。

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【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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